ビジネスアプリ特集:第2回「スマホで防災対策。備えあれば憂いなし」

2011年11月18日 13:02 by 山崎潤一郎
いつでも対応できるようスマホでも防災対策をしておこう

いつでも対応できるようスマホでも防災対策をしておこう

普段は水や空気のように当たり前に“そこにあるもの”だった情報通信ですが、災害等の有事の際、非常に重要である事を2011年3月11日に発生した東日本大震災で改めて感じました。


また同時に、有事の際の携帯電話など情報通信端末との向きあい方を日頃から考えておかなければならないと思いました。今回は、仕事中でもとっさに対応できるように「防災」という観点で役に立つスマートフォンの機能やアプリを紹介します。


すべて読めば、“デキる男”になれる!?


筆者おすすめの防災対策アプリ&機能


緊急地震速報


情報収集


安否確認


災害現場で役立つ


原発周辺の状況を把握


なまず速報 β

緊急地震速報をアプリで受信して備えよう
『なまず速報 β』


緊急地震速報に非対応の機種を使っているのであれば、本アプリをインストールすることをおすすめします。通常は、初期設定状態のままで利用可能ですが、必要であれば、「遠くの大きな地震」「近くの小さな地震」のそれぞれで詳細な通知条件の設定が可能です。ただし、携帯電話事業者が提供する地震速報とは異なり、インターネット上のサーバーから配信される仕組みなので、配信のタイミングは、サーバーやネットワークの混雑状況に影響されます。過信は禁物でしょう。


なまず速報 β:インストールすると受信待機状態となり、端末がスリープ中でもアラームが鳴る

なまず速報 β:インストールすると受信待機状態となり、端末がスリープ中でもアラームが鳴る


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続々と進むスマートフォンの緊急地震速報対応
「携帯電話各社の緊急地震速報」

au「IS05」で受信した緊急地震速報の画面。受信と同時に携帯電話のアラートがけたたましく鳴る

au「IS05」で受信した緊急地震速報の画面。受信と同時に携帯電話のアラートがけたたましく鳴る

震源から一定の範囲内において、一定以上の揺れが予測される場合に一斉配信されるのが緊急地震速報です。一部を除いてスマートフォンへの対応が遅れていましたが、2011年の夏モデルからは各社が続々と標準搭載をし、対応しています。


また、これまで非対応だった機種もAndroidのメジャーアップデートで対応する例もあります。多くの搭載機種では、特に受信等の設定は不要ですが、お使いの機種が対応かどうか、受信設定が成されているかどうかを、この機会に端末の説明書などを読んで確認しておきましょう。非対応機種の場合は、前述のアプリを利用することをおすすめします。


Twitter

“リアルタイムメディア”で災害対策情報を入手
『Twitter』


災害などが発生し、交通網がマヒしたら身動きが取れなくなります。東日本大震災や日本各地を直撃した台風の際には、多くの人が帰宅難民となって大変な苦労をしました。そんなときは、まず情報収集に努めることが大切です。ラジオなどの手段とともに、利用したいのが『Twitter』です。即時性が高く、リアルタイムの情報を得ることができるでしょう。以下のアカウントは、震災後も最新の情報を発信していました。


  • @earthquake_jp
    気象庁などの地震速報を集約し、自動的に投稿
  • @FDMA_JAPAN
    総務省消防庁が発信。大規模災害に関する情報にも対応
  • @nhk_news
    NHKニュースの公式アカウント。最新のニュースをツイート
  • @nhk_kabun
    NHK報道局科学文化部による。地震や原発事故も継続して追跡


Twitter:東日本大震災でもTwitterによる情報発信が大活躍した

Twitter:東日本大震災でもTwitterによる情報発信が大活躍した


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便利なTwitterクライアントアプリも多数紹介しています。ぜひご覧ください。


NHKネットラジオ らじる★らじる

スマホを使ってラジオから情報収集
『NHKネットラジオ らじる★らじる』


有事の際の情報収集手段は、いろいろと確保しておきたいものです。中でもラジオは、いつでもどこでも情報を得ることができるので、頼りになります。本アプリは、NHKラジオをインターネット経由で聞くための公式アプリです。ラジオから得られる情報やパーソナリティーの呼びかけ、あるいは音楽といったものが、災害が起きた後の状況では、とても大切な情報源になるでしょう。


他にも、『radiko.jp for Android v2 (NEW)』、『TuneIn Radio』といったラジオ聴取アプリがあるので、用途に合わせて使い分けてもいいと思います。


NHKネットラジオ らじる★らじる:NHK第1、第2、FMを選んで聴取することができる

NHKネットラジオ らじる★らじる:NHK第1、第2、FMを選んで聴取することができる


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災害ナビ「.Me」

遠方の家族や友人に地震の速報を知らせる
『災害ナビ「.Me」』


災害に関するいろいろな機能を持つアプリですが、大きな特徴は、緊急地震速報を受信したら、予め設定してある家族や友人のメールアドレス宛に自動で地震速報を送信してくれること。遠方の家族や友人に、自分の地域に地震が来たことを知らせる場合に便利な機能です。


無用な心配をかけるのもよくありませんが、そのようなメールが送信されることを予め先方に知らせておくといいでしょう。加えて、自動で電話をかける機能もあります。ただ有事の際には、電話は安否を伝えるだけにして手短に済ませましょう。


災害ナビ「.Me」:災害関連の用途に対応する機能が複数搭載された幕の内弁当型の災害対応アプリ

災害ナビ「.Me」:災害関連の用途に対応する機能が複数搭載された幕の内弁当型の災害対応アプリ


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家族・友人に安否を知らせる“伝言板”
「災害用伝言版」


災害発生時は、音声通話の発信規制がかかるのが普通です。台風が東京を直撃した際も、都心からは発信しにくい状態が続いたといいます。そうなると、離れた家族などの安否を確認するのが難しい状態になります。ただし、東日本大震災の際、データ通信は比較的問題なくつながったといいます。


そんなときは、各携帯電話事業者のサイトのトップページから「災害用伝言板」へアクセスしましょう。「(安否の)登録」に自分の状況を登録し、「(安否の)確認」に相手の電話番号を入力しておきます。平常時から、家族や友人同士で、「有事の際には伝言掲示板を確認すること」という考え方を共有しておきましょう。


各キャリアの災害用伝言板
NTTドコモ http://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi
au http://dengon.ezweb.ne.jp/
ソフトバンク http://dengon.softbank.ne.jp/J


救命・応急手当の基礎知識

応急手当の基本を持ち歩き有事に備える
『救命・応急手当の基礎知識』


事故や災害の現場に居合わせた場合、2次災害を防ぎ、自身の安全を確保した後、負傷者の手当に積極的に参加することも大切な行動です。通常は一人で対応しようとせず、近くに医師・看護師などの有資格者がいないかどうかを確認することが最優先されます。ただし、有資格者がいない場合は、やむなく対応を迫られることもあるでしょう。そのような場合、間違った手当でかえって事態を複雑化しないように適切な処置を確認することをおすすめします。本アプリなら、スマートフォンで簡単に対処方法を調べる事が可能です。


救命・応急手当の基礎知識:症状や状況に応じた対処方がカテゴライズされている

救命・応急手当の基礎知識:症状や状況に応じた対処方がカテゴライズされている


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ホイッスル on Android

SOSを発するためのホイッスルをスマホに入れておこう
『ホイッスル on Android』


1995年の阪神・淡路大震災では、家屋の倒壊による犠牲者が数多く出ました。また、2011年11月のトルコ地震の際も、邦人が倒壊したホテルの瓦礫の中に埋もれて死亡してしまう悲しい出来事もありました。


倒壊した家屋やクルマの中に閉じ込められた際に役立つといわれているのがホイッスルです。ただ、なかなかホイッスルは持ち歩くこともないでしょう。『ホイッスル on Android』は、起動すればワンタップでホイッスルの大きな音が鳴り続けるアプリです。ただし、バッテリーの消耗には注意しましょう。


ホイッスル on Android:起動してタップするだけの簡単な操作。再度タップすると止まる

ホイッスル on Android:起動してタップするだけの簡単な操作。再度タップすると止まる


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ライト

スマートフォンを懐中電灯代わりに利用する
『ライト』



ライト:起動するだけで、画面が真っ白に光る。機種によっては、カメラ用のLEDライトも点灯

ライト:起動するだけで、画面が真っ白に光る。機種によっては、カメラ用のLEDライトも点灯

2011年11月のトルコ地震で瓦礫の中から救助された女性が、暗闇の中で光る淡いノートパソコンの光でほっとした、とコメントしました。救助を待つ間、何かしらの光があるのとないのでは、気力の持ちようが違ってくるのかもしれません。


『ライト』はスマートフォンを懐中電灯代わりにできるアプリです。また、有事の場合でなくても、電灯のないクローゼットの中で服などを見つける場合や、就寝時、電気を付けて隣で眠る人を起こしたくない場合などに便利です。ただし、バッテリーの消耗には要注意です。

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SafeAreaChecker

福島第1原発の影響を可視化する
『SafeAreaChecker』


福島第1原発からの距離、風向き、放射線量、避難区域、及び、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の予測を地図上に表示するアプリです。あまり神経質になるのも考え物ですが、参考にしておくとよいでしょう。


SafeAreaChecker:平常値の「範囲内」「範囲外」で色分けされた棒グラフが表示されるので分かりやすい

SafeAreaChecker:平常値の「範囲内」「範囲外」で色分けされた棒グラフが表示されるので分かりやすい


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みなさんもこれらのアプリを使って、仕事中はもちろん、有事のときはいつでも対応できるよう役立ててください。次回は、データ管理に使えるアプリを紹介します。お楽しみに。


さらに詳しく知りたい方は、著者が執筆した「Android仕事便利帳―スマートフォンを使いこなす280の活用法」でもビジネスで使えるアプリやちょっとしたテクニックが書かれているので、よろしければ参照ください。 『Amazon.co.jp』などのネット通販や書店で購入できます。


本記事の第1回では、情報収集アプリを紹介しております。そちらもぜひご参照ください。