

Glaeja
Androidのウィジェットには様々なものがありますが、『Glaeja』はギーク(WebやコンピュータなどIT界隈において卓越した知識を持つ人たち)好みな逸品です。
ジャンルとしては情報表示ウィジェットで、カレンダー、時計、天気予報、バッテリー状態、電波状態などを表示できます。
情報を表示するウィジェットは数ありますが、ここまで多彩なカスタマイズができるウィジェットはあまりないと思います。
情報を表示させるには?
本アプリが対応する表示形式にはテキスト、バー、サークル、イメージなどがあります。ユーザはウィジェットのサイズを決めてから、これらのアイテムを追加して表示させます。


Glaeja:ホーム画面をロングタップ(長押し)でウィジェットを登録
本アプリはウィジェットの設定方法が少々特殊です。
- ウィジェットサイズを選択して配置
- 表示アイテムを選択
- 表示アイテムをカスタマイズ
上記の段階を踏んで、ようやく使うことができます。他のウィジェットのように配置して、すぐに情報を表示するというわけにはいかないのです。
ちなみにウィジェットサイズは1×1から5×5まで選択可能で、普通のウィジェットと同じ手順でホーム画面に配置することができます。
なお、通常のAndroid端末は4×4までのウィジェットしか配置できませんが、GALAXY Note SC-05Dのような画面の大きな端末では5×5を配置できます。
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表示するアイテムを選択
ウィジェットを置いた場所に文字が表示されているので、そこをタップすると設定画面が開きます。ここで「スキンの編集」をタップすると、編集画面になります。「スキン」とは本アプリでの表示領域にあるテキスト、バー、サークルなどを指します。


Glaeja:ウィジェットの設定画面
設定画面を開くと、デフォルトで設定されている「テキスト」スキンと「新規追加」の項目が表示されます。
ウィジェット上に文字が表示されていたのは、デフォルトでこのテキストスキンが設定されているからです。
アイテムを調整しよう!
「新規追加」をタップすると、追加できるスキンがリスト表示されます。ここではサークルを選んでみます。サークルをタップすると、リストに追加されます。この状態でホーム画面に戻ると、未調整のサークルが表示されます。


Glaeja:パラメータを変えると表示が変わり、プレビュー画面でも確認できる
リストのサークルをタップすると、サークルの設定項目が表示されます。一番上の部分にはプレビューを表示。設定画面では円の半径や位置、色などの項目を設定できます。
サンプルとして3×3サイズを選択。これに対して半径がかなり小さくなっているので、半径の数値を大きくしてみます。これは「サークルの半径」をタップして、数値を編集します。デフォルトで20なので、大きめの80ぐらいにしてみます。
さらに、単に大きくしただけだとはみ出してしまうので位置も修正してみます。これは中心座標のパラメータを修正します。どちらも90程度に設定すると、拡大された円が枠内に表示されました。
位置は一度では決まらないので、これらの作業は画面上のプレビュー画面を見ながら、試行錯誤でやっていくことになるでしょう。ついでに「サークルの線色」で線の色を赤っぽく変えてみます。
情報の要“表示文字列”
次にテキストの設定を開き、文字の設定を変えてみます。ここでは位置や色、サイズを変える以外に文字自体も修正できます。


Glaeja:表示文字列のコマンドを修正することで、表示情報が変わる
実はこの「表示文字列」に重要な意味があります。マクロ的に表示する情報を制御しているのです。
表示制御のマクロに関しては、色々な制御が可能になるかわりに非常に細かく指定する必要があります。そのため表示用の記号も多岐に渡ります。
デフォルトで「$HH:mm$ #p’%’#」となっていますが「$$」、「##」で囲まれた部分が意味を持つわけです。
ちなみに「$$」はカレンダー表示、「##」はバッテリー情報を制御します。ここではカレンダーは必要ないので、バッテリー情報だけを表示させてみます。
記載した文字列「#P‘%’#」。これは、「バッテリー情報を制御。充電率と記号%を表示しなさい」という命令のマクロになります。「##」がバッテリー情報の制御記号。「P」が充電率を表示する制御記号。「‘%’」は「‘ ’」で囲われたテキストは文字列扱いになるので単に「%」を表示となります。ちなみにバッテリーに関するマクロは下記の通りです。
制御記号 | 記号の意味 | 表示されるテキストの例 | |
---|---|---|---|
日本語表記 | 英語表記 | ||
S | 充電・放電の状態 | 不明 充電中 放電中 充電断 満充電 |
unknwon charging discharging not charging full |
H | バッテリーの健康状態 | 不明 良好 過熱 死亡 過電圧 未詳 |
unknown good overheat dead over voltage unspecified_failure |
l | 充電レベル | 60 | |
s | 満充電レベル | 100 | |
P | 充電率(%) | 80 | |
G | 電源供給元 | AC USB |
|
v | 電圧(mV) | 1100 | |
V | 電圧(V) | 1.123 | |
T | 温度(℃) | 34.0 | |
t | 電池の種類 | Li-ion |
※表示される数値などのテキストは、端末から情報を取得しているので状況によって変動します。
その他のマクロについては、作者のブログで紹介されているので、そちらを参照ください。
マクロコマンドについて詳しくはコチラ
更新頻度の調節
最後に、サークルのバッテリー増減表示は本体の設定でコントロールされます。ドロワーより本アプリをタップ→「動作に関する設定」からです。バッテリー以外にも、電波の変化、天気予報のエリアや表示更新頻度の設定が可能です。
以上の工程を経て完成したのが、冒頭の画像にあるウィジェットです。