

「Xi」対応端末でいざ検証!
NTTドコモが提供している「Xi」スマートフォン向けパケット定額サービスは、2012年9月現在、データ専用プランを除くと2種類。フラット定額制の「Xiパケ・ホーダイ フラット」と、2段階定額制の「Xiパケ・ホーダイ ダブル」です。
さらに、10月1日よりもう1種類増えます。その名も「Xiパケ・ホーダイ ライト」。月額4,935円でXiパケット通信が使い放題になります。
ただし、1ヶ月に使える通信量は3GBまで。それを超えると追加料金がかかってしまいます。1日に換算すると約100MBとなります。そこで、100MBでどの程度のことができるか検証してみました。
結論からいうと、ヘビーユーザでなければこのプランは非常にお得です。それはなぜか!?ぜひ、ご覧ください。
今のパケ代4,935円はどうなる?
ちなみに、2012年9月時点ではキャンペーンで「Xiパケ・ホーダイ フラット」が月額4,935円になっています。それが、10月からどうなるのかと言うと、以下のようになります。
- Xiパケ・ホーダイ フラット:
月額5,985円。利用量7GB(ギガバイト)を超えると制限対象 - Xiパケ・ホーダイ ダブル:
月額2,100円~6,510円。利用量7GBを超えると制限対象 - Xiパケ・ホーダイ ライト:
月額4,935円。利用量3GBを超えると制限対象
なお制限対象を超えると、その当月内のみ通信速度が128Kbps(通常のAndroidスマートフォンでの通信速度の20分の1以下)となってしまいます。そのためには、通信制限対象にならないよう賢く使いたいものです。
1GBってどのくらいの容量?
では、GBってどれぐらい?となるでしょう。あまり聞きなれない言葉ですよね。
普段私たちがアプリやゲーム、音楽をダウンロードするために使う単位はKB(キロバイト)や、MB(メガバイト)だと思います。KBのおよそ1,000倍がMB、さらにMBのおよそ1,000倍がGBとなります。つまり、1MBのアプリを1,000回ダウンロードしてやっと1GB程度になります。
そう考えると途方もない数字に見えますよね。しかし、Androidスマートフォンではアプリをダウンロードする以外にも様々な通信を行っています。
動画を観る、Webサイトを見る、メールをする、地図を見る、などです。その中で一体どれぐらい使うと通信制限になってしまうのでしょうか!?
主要な通信手段で検証


簡易通信量チェッカー画面
今回は通信量が見えるように『 簡易通信量チェッカー』というアプリを利用します。これは通信量をリアルタイムで計測できるアプリで、何をどうしたらどれぐらいの通信になるのか表示できます。
- インターネット検索
- メールの送信
- インターネットラジオの利用
- 動画視聴
- 地図を利用する
Androidスマートフォンで最も使うであろう機能がインターネットです。今回はホーム画面の検索機能より「andronavi」を検索して表示させるまでを計測してみました。


andronavi表示画面(左)測定結果(右)
結果は、約0.29MBでした。つまり、100MBに換算すると1日あたり約344回利用可能となります。これだけ利用できれば十分そうですね。
続いて、一般的な短文メールを「spモード」メールで送信してみました。


「spモード」でのメール作成画面(左)測定結果(右)
1通で約0.04MBという結果となりました。つまり、短文メールのみの利用では1日あたり約2,500通利用できることになります。文字のみのメールであれば、容量をあまり気にしなくてもよさそうです。
ちょっとした空き時間にインターネットでラジオを楽しむ場合もあります。『radiko.jp for Android』で、10分間聴いてみました。


radiko.jp for Android画面(左)測定結果(右)
10分で約5.48MBの使用量でした。1日あたり約182分も聴けますね。計算上では1時間で約33MBになりそうです。
だってスマホなんですもの。動画だって観たいものです。ということで『YouTube』を利用します。
1分43秒の「うさぎのたびちゃん」という動画をモバイル向け低画質で観てみました。


YouTube動画詳細画面(左)測定結果(右)
すると、低画質動画では3.48MBとなりました。単純計算で低画質動画は、約49分で100MBに達してしまうようです。
では、同じ動画を高画質で観てみましょう。初期設定では通常のパケット通信だと低画質動画になるので、再生中に「HQ」ボタンをタップします。


高画質動画の詳細画面(左)測定結果(右)
高画質では4.98MBとなりました。これは約34分で100MBに達してしまう計算となります。
では、フルハイビジョン(1080p)の動画はどうでしょう。英国BBC放送の日本の風景を撮影した動画を4分13秒間観ることにします。


フルハイビジョン動画の詳細画面(左)測定結果(右)
わずか4分13秒の動画で25.58MB利用しています。つまり、約16分半で100MBに達してしまう計算となります。動画では通信量が急速に増えるので、利用には注意したいところ。
Androidスマートフォンでは地図を利用できるのも醍醐味のひとつです。今回は池袋から新宿までの地図を表示させてみました。約3分間適当に拡大・縮小を行ってみました。


マップ画面(左)測定結果(右)
約3.33MBという結果となりました。つまり約90分間地図を動かし続け、データを取得し続けると約100MB程度になりそうです。
以上の結果から、動画の視聴やインターネットラジオの聴取に大量の通信が行われることがわかりました。もちろん、それ”だけ”を利用することはあり得ないので、なにをどの程度使っているのかを振り返ってみるのも重要だと思います。
大量の通信を行うユーザは注意が必要
動画やインターネットラジオをあまり利用しないユーザは「Xiパケ・ホーダイ ライト」の利用でも大丈夫そうですが、特に動画は大量の通信を行うので細心の注意を払いたいところです。


データ量確認アプリ画面
ちなみに今回使った『簡易通信量チェッカー』以外にも、NTTドコモでは『データ量確認アプリ』というアプリを提供しているので、そちらも利用して自分がどの程度使っているのかなと判断してみるのもよいのではないでしょうか。
また、自宅にインターネット回線を引いている方はWi-Fiを利用することで自宅内でのパケット通信をほぼゼロにすることも可能なので、「屋外では動画を観ないよ」という方も「Xiパケ・ホーダイ ライト」にしてみてもよいかもしれません。
さらに、2012年9月21日よりauが「LTE フラット」、ソフトバンクが「パケットし放題フラット for 4G LTE」というプランを提供開始。国内の主要携帯キャリアすべてが、次世代通信LTEサービスをサービスインしています。
自分にあったキャリア・料金プランを利用して、快適にスマホ生活を楽しんでくださいね!
料金に関して詳しくは、こちらも参照ください。