

おしゃべり秘書
Androidスマートフォンを音声入力で操作できるウィジェットアプリ『おしゃべり秘書』を紹介します。
本アプリは音声入力を利用して端末内のアプリを起動したり、端末設定を操作することができる、『しゃべランチャー』が大幅に進化したバージョンです。
従来の音声入力では難しかった認識ワードのカスタマイズに対応し、好きな言葉で操作できるようになりました。
会話の内容をカスタマイズすることもできるので、あなただけの秘書を作ることができますよ。
目次
Google音声検索と日本語読み上げアプリをインストール


おしゃべり秘書:音声合成アプリ『N2 TTS』の設定画面
本アプリを利用するには、『Google音声検索』と日本語対応のText-to-speech(音声合成)アプリのインストールが必要です。
筆者はTTSアプリの中から『 N2 TTS』を使用しました。インストール後、日本語環境に設定しましょう。
『N2 TTS』の場合、「テキスト読み上げの設定」から、優先するエンジンを「KDDILABS N2 TTS」に設定します。また、「言語」から、日本語(日本,F01)・日本語(日本,M01)で女性と男性の声を切り替えることができます。
設定が完了したら、さっそく『おしゃべり秘書』を使ってみましょう。
ウィジェットをホームに設置して、話してみよう
まずはホーム画面の好きな場所にウィジェットを設置しましょう。
ウィジェットは、マイクのアイコンを中心に7つ並んでおり、デフォルトでは以下の機能が割り当てられています(冒頭の画像参照)。マイクのアイコンをダブルタップすると、表示モードを切り替えられます。
- 電話をかける
- メールを作成
- SMSを作成
- おしゃべり秘書
- 検索する
- つぶやきを作成
- タイマーをセット
基本的には真ん中のマイクのアイコン(おしゃべり秘書)をタップして要件を話します。
インストール済のアプリの名前を話すと該当のアプリが起動し、音量を上げたい時は「音量」と言った後に少し間を空けて「上げる」と言うと、端末の音量設定をアップしてくれます。
さらに電話発信操作も音声で行えます。「電話をかける」と言うと「誰に電話をかけますか?」と聞いてきます。かけたい人の名前を言うと、電話番号を表示してくれます。
マイク以外の6つのアイコンは設定から変更できるので、よく使う機能に変更しておくとスピーディに呼び出せて便利ですよ。
話した言葉を即ツイートも可能
おもしろいのが、ウィジェットの「つぶやきを作成」です。あらかじめ設定からインストール済のTwitterクライアントを設定しておくことで、つぶやいた内容が文字に変換され、そのままツイートできます。
2012年9月現在、『twicca』や『ついっぷる for Android(Twitter)』など、7つのクライアントに対応しています。


おしゃべり秘書:つぶやきを作成。設定したハッシュタグも付けられる
認識しないなんて言わせない!ワードを自由にカスタマイズ
音声入力系のアプリで困るのが、なかなか認識してくれないこと。筆者は滑舌が悪いのか、結構失敗することが多いです。そんな人でも安心して使えるのがこの機能。認識ワードを細かく自分流にカスタマイズできます。
ドロワーから本アプリを起動しましょう(2つあるアイコンのうち、歯車が付いた方)。認識ワードの設定画面に移動します。例えば、「端末」内に「Wi-Fi有効」という認識ワードがありますが、普段「有効」なんて言わないからパッと出てこない!という人もいますよね。
筆者はカタカナの発音が悪いので、「無線ON(むせんおん)」に変えてみました。認識しやすい語句に変更すると、精度もアップしますよ。「電話をかける」なども、「電話」だけでも機能が立ち上がるようにしておくと楽です。


おしゃべり秘書:アプリ起動画面(左)Wi-Fiの認識ワード設定画面(右)
また、アプリ名がアルファベットで記載されている場合、発音が意図しているものと違うように認識されることが多いです。『jigtwi』は「じぐとぅ」と発音されてしまいます。
アプリのワード設定を開き、読みがなの欄にひらがなで「じぐつい」と入れると精度が向上します。登録の際は音声入力もできるので、自分が音声入力して誤って認識されたワードを追加登録することが認識されやすくなるコツです。


おしゃべり秘書:『jigtwi』のアプリの読みがな変更(左)アプリのワード音声入力結果(右)
他にも、筆者は『YouTube』の追加ワードに「ようつべ」や、『Google+』の追加ワードに「ぐぐたす」などを入れて便利に使っています。


おしゃべり秘書:使わないアプリは除外可能
なお、アプリや機能一覧画面では、使用頻度の高くないアプリの設定をOFFにすることが可能。アプリ名を長押しすることでグレーアウトし、設定がOFFになります。
候補を少なくすることで誤認識が少なくなりますので、設定しておくことをおすすめします。
電話帳の登録内容についても認識ワードを設定できるので、あだ名などを登録しておくと便利ですよ。
ここまで読んで気になったら、ダウンロード
サイト接続からおしゃべりまで、機能満載


おしゃべり秘書:フレンドリーなメッセージがうれしい
URLも音声で起動
アプリの起動や端末操作だけでなく、サイトURLの登録も可能。
秘書の応答メッセージも登録できるため、例えば「AKB48」を登録すると、「かわいいですね」と答えて公式サイトにジャンプすることもできます。味気ないマニュアルのメッセージよりも親近感がわきますよね。


おしゃべり秘書:「一言メモ」でとっさの記録も安心
気になることは、簡単ボイスメモ
端末メニューから「一言メモ」という機能を利用すると、音声入力した内容を記録しておけます。ホームウィジェットのアイコンから利用すると便利です。
記録した内容は、メニューから見ることができます。ウィジェットのアイコンから確認できる設定も可能です。
メモをタップするとAndroidの共有機能で他のアプリと連携もできるので、『Evernote』などのクラウドに保存しておくのもいいですね。
おしゃべり秘書にオリジナルメッセージを登録可能
メニューの「その他」から「設定」を開くと、様々な詳細設定をカスタマイズできるのでいくつか紹介します。
まず、「起動時のガイダンス」では本アプリが発信するセリフをカスタマイズできます。さらに、着信時やSMS受信時に相手の名前を読み上げる設定もできるので、家に居る時に使えば相手がわかって便利です。
他、通知領域によく使う機能を常駐させたり、音声認識についてもカスタマイズが可能です。認識が今ひとつよくない時は認識条件を「あいまい」にして「情報の認識方法を緩和」にチェックを入れると改善されることがあるので、ぜひお試しください。
認識精度がよく、候補をタップするのが面倒な場合は認識候補の表示をスキップさせることもでき、かゆいところに手が届く機能が満載です。


おしゃべり秘書:通知領域によく使うショートカットを置ける(左)ウィジェットのカラーバリエーションが豊富(右)
使い込むうちにどんどん自分になじんでくるカスタマイズ性の高さがうれしいポイント。普通に使っても便利ですが、ついクスッと笑ってしまうようなワードを設定しておくと、端末を使っていても楽しくなりますよね。
あなたも、今日から自分だけの秘書とスマホライフを始めませんか?