

最新のAndroid 4.2。「タブレット情報」の「Androidバージョン」を連打すると…?
格安?いえ、機能から考えると“爆安”と言ってよいGoogleの7インチタブレット「Nexus 7」。筆者も32GBモデルを購入しました。同機種はクアッドコアCPUを搭載し、非常にサクサクと動くので動画にWebに楽しく利用しています。
発売当初はAndroid 4.1(コードネーム:Jelly Bean)を採用し、2012年11月13日よりAndroid 4.2(同じコードネーム)へのバージョンアップを開始。
これにより、2012年11月現在国内で販売されている唯一のAndroid 4.2搭載機種となりました。筆者も当然すぐにアップデートをして新機能を堪能しています。どの程度便利なのか、実際に使ってユーザ目線で紹介いたします!
目次
「マルチユーザー機能」をひとりで使い分ける!


最大8名まで切り替えて利用できる
Android 4.2で新しく追加された機能で最も大きなアップデートは、PCのようにアカウント毎に内容を切り替えて使うことができる「マルチユーザー機能」です。
これは、最大8名分のアカウントを登録し、1台のタブレットを複数人で共有するというもの。アカウント毎に互いのセキュリティも別々になる他、データの内容も完全に別なので、かなり便利に利用できます。


ロック画面で下のアイコンをタップするだけでユーザ切り替え可能
通常であれば、主となる所有者(他のユーザアカウントを消すことができる、中心ユーザ)とは別の家族や仲間などで利用することを想定していますが、例えばプライベート用と仕事用、資料閲覧用、その他とテーマを決めて切り替えることもできます。
著者は仕事柄スマートフォンやタブレットの端末レビューをすることが多いため、頻繁にその端末を初期化する場合があります。
私物で使っている端末を初期化すると、壁紙の変更やアプリの再ダウンロードを毎回行わなければならなくなったり、レビュー用に設定した内容を削除する他、多くの手間が発生します。
この機能を利用すれば、専用アカウントを作成してレビューをし、完了すればそのユーザアカウントを消すだけなので、非常に簡単です。その手軽さが素晴らしいと感じました。
一般的には、仕事用とプライベート用に分ける使い方が一番かもしれません。またロック解除前に使用するアカウントを決めるだけなので、切り替えがとっても楽なのもポイント。
アカウントで分けてしまえば、「仕事仲間に見られたくないなー」といったアプリも見られることなく安心です!ちなみにこの「マルチユーザー機能」はタブレット専用機能となります。
「ストレージ」設定画面が拡張された!


「キャッシュ」からワンタップでクリアできる
Android 4.2では「設定」の「ストレージ」に「キャッシュ」という項目が追加されました。
キャッシュとは、アプリなどを高速起動したり、インターネットでWebページを再表示させる用の一時保存ファイルのこと。
「キャッシュ」をタップすることで、瞬時に削除できます。動作がちょっと遅いなーといった場合には、ここで削除してみるとよいかもしれません。
今まではキャッシュ削除にメモリ掃除アプリなどを利用していたので、端末でそれができるのは助かります。
ちなみに意外と知られていないのが、「ストレージ」から各項目をタップすると関連機能を呼び出せます。こちらもお試しあれ!
ロック画面にウィジェット配置。メールチェックも楽に!


1画面に1つのウィジェットが大きく表示される
さらに、ロック画面にもウィジェットが配置できるようになりました。
2012年11月現在、配置できるのは「時計」「Gmail」「カレンダー」の3つのみですが、今後種類が増えていくでしょう。


ちょっとさびしいウィジェット選択画面
例えば「Gmail」や「カレンダー」は、アカウント毎に表示が可能(「Gmail」ではさらにフォルダ毎に表示可能)なので、使い方次第では非常に便利なツールとなりそうです。
事実、筆者のもとへ届く各携帯会社からのメールはプレスリリースフォルダに振り分けて設定し、ウィジェットへ表示させておくと情報取得が非常に速くて便利です。
ただしロック画面上へ表示してしまうので、情報の漏洩には注意したいものです。今後は天気予報などが表示されるといいな~。
デザインがかっこいい!時計の新機能


シンプルでクールなデザインがかっこいい!
今までも、アラーム設定や夜間モードもあった時計機能ですが、今回より新しく「ストップウォッチ」と「タイマー」が追加されています。
また、世界時計も追加されたため都市が非常に設定が細かくなった気がしますが、グローバルモデルなので仕方ないでしょう。
筆者が気になったのは「タイマー」機能。設定すると、円の縁を赤色で時間表示してくれるグラフィカルな内容となっています。
ついに通知バーからの設定が可能に!
ほとんどのメーカー製Androidスマートフォンでは、通知バーから各種(画面の明るさやWi-Fi、Bluetoothなど)ON/OFFの設定ができるようになっていますが、GoogleのNexusシリーズではそれができませんでした。
Android 4.2で「Quick Setting機能」として、ついに通知バーより設定できるようになりました!


右側は各種設定を表示
通知バーも右側と左側のどちらを下にスワイプするかで表示される内容が異なり、右側を下へスワイプすることで「アカウント情報表示」「画面の明るさ」「設定」「Wi-Fi」「画面回転」「バッテリー残量」「機内モード」「Bluetooth」の8項目が表示されます。
この中でも「Wi-Fi」「画面回転」「Bluetooth」は、よく使う項目なので手軽にアクセスできるようになって便利ですね!


左側は通知領域を表示
左側の場合は、従来の通り通知領域が表示されます。
できればユーザ自身で好きな設定を置けるようにして欲しいと思いますが、これは今後に期待です。
その他の気になる新機能
今回のバージョンアップで一番使っている機能はやはり、「マルチユーザー機能」です。ほとんどの設定もアプリも、すべて切り替えが可能。すぐに“他の所有者”として利用できるのは便利すぎます。
筆者の場合はプライベート用にゲームてんこ盛り仕様と、仕事用にメールとオフィスアプリ仕様にして分けていますが、まるでまったく違うタブレットを持ち歩いている気分になります。
実は、今回紹介した以外にもAndroid 4.2には追加の機能があります。例えばカメラの360度パノラマ機能。しかし「Nexus 7」には撮影用カメラがないため利用できません…。


「ジェスチャータイピング」は、直感的な操作で文字入力できる!
また、キーボードにはQWERTYキーボード上をスワイプさせることで単語の入力が可能な「ジェスチャータイピング」という機能があります…が、日本語非対応です。
あの直感的な操作方法を日本語で体感してみたいので、アップデートで対応してくれることを期待したいと思います!
Androidスマートフォンユーザの方は、いつか対応されるであろうその時を待ちつつ、Android 4.0、4.1を楽しみましょう。