

File Wrangler
Androidスマートフォンを使っていると、何かとファイルをコピーする必要に迫られることがあります。そういった作業を行うためにファイル管理アプリというものがありますが、意外に操作方法を身につけるのが面倒なものです。
この『File Wrangler』は、極めてシンプルな操作で使うことができるアプリ。管理画面を1画面で2画面表示でき、しかもタブレットなら3画面同時に表示できる優れモノです。
※本アプリは、Android 4.0以上の対応です。
シンプルなデザインが特徴的


File Wrangler:「ホーム」画面
スマートフォンで最初に縦表示で起動すると、シングルPane(ペイン:ウィンドウ内部の領域)表示になっているはずです。
画面はモノクロで、画面上のツールバーにアイコンがいくつか表示される程度とシンプルなデザインですが、ファイル操作にカラー表示は必要ないので実用的と言えるでしょう。
この時、表示されているのはユーザデータが保存されている最も高い階層である「ホーム」ディレクトリです。ここからフォルダをタップすることでそのフォルダが開かれます。


File Wrangler:フォルダ移動
逆にファイルリスト上の上向き三角をタップすることで、上の階層に移動することができます。
ちなみに、フォルダの下に表示されている「~Items」の数字がそのフォルダ内にあるファイルの数を表しています。同フォルダ内にあるフォルダも1つにカウントされます。
Paneを追加するには?
初期状態では1つしかPaneが表示されていませんが、必要に応じて追加できます。なお、本アプリはスマートフォンとタブレットで動作モードが異なり、スマートフォンではPaneを追加することができません。
画面が5.3インチと大きい「GALAXY Note SC-05D」などもスマートフォン扱いとなり、シングルPane表示となります。シングルPane表示しかできないスマートフォンの場合、左右のスワイプでPaneを切り替えることができます。
タブレットでPaneを追加するには画面上部にあるツールバーの3つのボタンから、1番左をタップします。「Nexus 7」のような7インチタブレットではPaneを1つ追加するとアイコンが「-」に変わり、これをタップすることで、追加したPaneが閉じます。


File Wrangler:タブレットでは、ツールボタンをタップすることでPaneが追加できる
さらに「GALAXY tab 10.1 LTE SC-01D」のような表示面積の広い10インチ級のタブレットでは、後述する「Quick-Draw」が自動的に開かれた状態で起動します。


File Wrangler:10インチ級のタブレットでは、「Quick-Draw」が最初から開かれている
ちなみにこれは縦表示の場合で、幅が広くなる横表示の場合はスマートフォンでも自動的に2つのPane表示になります。
ここまで読んで気になったら、ダウンロード
Quick-Drawって何?
さて「Quick-Draw」というのは、よくアクセスすることが想定されるフォルダを表示できる機能で、スマートフォンでは画面上部の1番左にある「<」をタップすることで表示されます。再度タップすれば非表示になります。
スマートフォンでは、「Quick-Draw」から目的のフォルダを開くと自動的に「Quick-Draw」が閉じられます。これに対して、画面の広い「GALAXY tab 10.1 LTE SC-01D」などでは「Quick-Draw」が表示されっぱなしになるなど、画面の広さによって動きが変わります。
そして、「Quick-Draw」には目的に応じてフォルダを追加することも可能。これはフォルダを長押しして選択し、右上のメニューをタップして「Add to quick draw」を実行すればOKです。これはスマートフォンでも行えます。


File Wrangler:タブレットでの「Quick-Draw」フォルダの追加
ファイルの管理作業


File Wrangler:ファイル選択状態
ファイルの管理作業は、まずファイルを長押しして選択することから行います。ファイルやフォルダを選択すると、メニューが表示されます。なお、画面左上のチェックマークをタップすると選択が解除されます。


File Wrangler:移動かコピー、キャンセルを選択できる
画面上部右上のメニューで実行できるコマンドが表示できますが、選択したファイルに応じて、メニュー項目が変わります。また、続けてタップすることで、複数のファイルを選択できます。
作業したいファイルを選択した後、いずれかを長押しして目的のフォルダにドラッグ&ドロップすると、メニューが表示され、移動かコピーかキャンセルを選択できます。
フォルダを選択する際は、もしシングルPane表示の場合、画面の端までドラッグすると、画面を他のカラムに切り替えることができます。
本アプリで便利なのは、フォルダの選択が楽なことです。フォルダの上にデータをドラッグすると自動的にフォルダが開かれますし、上矢印の上に置くことで上の階層に移動することもできます。