

充電完了通知が出たらなるべく早くアダプターを外すようにしよう
もし、夜寝る前に充電する場合はどうしてもアダプターが付きっぱなしになってしまいます。この場合はどうなるのでしょう?
筆者の触ってきた色々な機種での経験則でしかありませんが、ある程度電池を消費した状態(だいたい残量10%~30%程度)で寝る前に充電を開始し、8時間ほど睡眠するぐらいなら再充電は多くても2回程度、場合によっては1度も行われないこともあります。
神経質になりすぎると、電池よりも先に人が消耗してしまうので、そこは上手くバランスを取りたいところです。
急速充電もできれば使わない方が電池に優しい


充電速度を設定できる端末では、通常充電を選ぶとより電池に優しい
最近は、電池容量向上とともに、「急速充電」をウリにするスマホも出てきましたが、これは充電する際の電流量を増やして行うため、「通常充電」より電池の温度が上がるなど負荷がかかり、電池の寿命にはマイナスに働いてしまいます。
電池にいたわりを求めるならば、「急速充電」は使わないように設定しておくことをおすすめします。
ただ、こちらも充電にかかる時間とどちらをとるか、というところなので個人的には、日中にかなりスマホを使ってしまった時だけ急速充電を利用し、それ以外の特に就寝時は通常充電に設定しておく、という運用が一番理にかなっているのかな、と思います。
最新のスマートフォンは進化している!NTTドコモに直撃
最後に、充電中にスマートフォンを使うことについてキャリア公式の回答を得るべく、NTTドコモ広報部にQ&A形式で気になることを聞いてみました。
- NTTドコモよりご回答
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Q.充電しながらスマートフォンを使用するのはダメですか?
A.バッテリーにとってよくない状況になる可能性はございます。
Q.なぜよくないのでしょうか?
A.以下の状況で電池へのダメージが大きくなる傾向があるからです。
- 高温環境で充電する
- 満充電付近(約90%以上)で、充電を繰り返す
携帯電話を使用しながら充電すると、上記のような状況になる可能性があります。しかし、最近のスマートフォンでは、お客様の利便性を向上させるため、充電しながら使用してもバッテリーにダメージがいかないように、下記のような様々な工夫をしております。
- 充電しながら端末を利用する場合は、端末に直接供給する電流を優先し、電池に充電する電流を少なくして温度上昇を抑制する(電池は、充電と放電が同時にできないので、充電しながら使用する場合、一部は充電に使われ、一部は端末に直接供給されます)
- 満充電になった場合は、充電を止め、すべての電流が端末に供給されるようにする
- 電池の温度が高温になった場合は、充電を止める
Q.電池を傷めない、正しい使い方を教えてください!
A.前述の通り、以下を避けることが重要となります。
- 高温環境で充電する
- 満充電付近(約90%以上)で、充電を繰り返す
また、満充電にした端末を高温になりやすい場所に保管することは避けるべきです。
なお、リチウムイオン電池はニッケル水素電池とは違い、使い切ってから充電しないと劣化が早くなるといわれる特徴(メモリ効果)は、ございません。
まとめると、「充電しながらスマホを使う」ことは、電池が熱を持った状態で、高頻度充電・満充電を繰り返してしまう可能性が高く、電池の劣化を早めてしまう危険性があるので、やはり注意が必要です。
電池を長持ちさせるために、下記4点を心がけるようにしましょう。
- 電池が過剰に熱を持つ状態を避ける
- 充電を頻繁にしない
- 充電が終わったら充電器を外す
- 急速充電はなるべく使わない
ただしこれらを実行することにより、使い勝手に影響が出ることもあります。最新の機種は進化している点も踏まえ、自分なりの折り合いを付けて実践することをおすすめします。
また、電池の劣化が著しい場合には、交換またはモバイルバッテリーを持ち歩くなどして対処していきましょう。
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