

すべてにおいてクオリティが高い「ELUGA X P-02E」
春モデルは「Xperia Z SO-02E」や「INFOBAR A02」が話題ですが、私はNTTドコモの「ELUGA X P-02E」を購入しました。それはなぜか…。
決め手はありすぎて困るほどですが、一言で言うと“すべてにおいて満足できた”ということです。
本記事では、約1ヶ月、本端末を使って感じた使い心地・使い勝手のよさを紹介します。
パナソニックの開発担当者からお聞きしたコメントも織り交ぜながらレポートします。
それでは「ELUGA X P-02E」の魅力を、下記3つの観点でお伝えします。
- 端末の主要機能をピックアップ
――ディスプレイ/スピーカー、デザイン、カメラ、バッテリー - 標準アプリが充実している
――ホームアプリ、日本語入力 etc. - 家電との連携に注目
ユーザビリティに配慮した、使いやすい機能
- 動画視聴が楽しくなるディスプレイ&スピーカー
ディスプレイは「5インチ+フルHD」。「手元で見た時のきれいさに注力した」と担当者が話すとおり、テレビより凝縮された高精細な映像が美しく、しかも光や肌の色などが自然です。
ブルーレイ/DVDレコーダー「DIGA」(ディーガ)で録画した高画質の番組を本端末で視聴する場合、高画質のまま表示され、従来の端末を圧倒する美麗さを体感できます。


前面にスピーカーを配置し、サウンドもリッチに聞こえる
またスピーカーの位置も特徴のひとつ。一般的には背面にあることが多く、動画を見る際は音声が聞きづらく感じることがあります。しかし、本端末は前面に配置されています。
さらに低音から高音まで、幅広い音域を自然な広がりで楽しめる「MAXXAUDIO」という音響技術を採用しており、前面スピーカーと併せて、想像以上の音質を楽しめます。
- 持ちやすさと丈夫さを備えたデザイン
5インチディスプレイを採用しながら、限界ギリギリの狭額縁を採用することで、68mm幅の小さな本体サイズを実現しています。なお薄くても、その丈夫さには注力したとのこと。
幅68mmでも大きく感じる方がいるかもしれませんが、背面が角を丸めたラウンド形状になっており、手に持つとフィット感が非常に高く、安心感があります。


狭額縁を採用(左)ラウンド形状が手になじみ、持った時に印象が変わる(右)
さらに、最近の端末では珍しくハードキーが実装されています。個人的にはハードキーがない方がスマートでかっこよく見えると思いますが、お客様の要望により搭載したとのこと。
ただし、縦幅が大きくならないように努力したと言うとおり、ハードキーを搭載していない端末と比べても長さはそれほど変わりません。


“押してる”実感ができるハードキーを搭載(左)ハードキーのない「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」と大きさを比較(右)
「パナソニックとしてユーザビリティはしっかりやっていこう」と話されていたとおり、細かな所まで気を使っているなと感じられます。
- 逆光でも美しく撮影できるカメラ
「スマホがあれば、コンパクトデジカメがいらなくなる」…よくあるフレーズですが、筆者的には、本端末のカメラなら、デジカメが本当にいらないくらい安心して使えると感じています。
オート機能「おまかせiA」に任せておけば、シーンを選ばずに気軽に美しく撮影可能。「明るい場所できれいに撮影することは他の機種でもできるが、暗所や逆光の場面でもしっかり撮影できる」と、担当者の方が自信を持って言っていたのにも、納得です。
「iPhone 5」と撮影した写真を比較(撮影モードは自動)してみました。本端末の方がよりシャープできれいに写っているのがわかります。


夜景を「ELUGA X P-02E」で撮影(左)「iPhone 5」で撮影(右)
- 快適な使い心地を演出するバッテリーと充電機能
バッテリーは2,320mAhと充分な容量があり、交換もできます。
パナソニックならではの省エネ機能「ECONAVI」も搭載。こちらは自分で設定をカスタマイズすることもできますが、標準の設定でも効果はあります。
バッテリーの持ちだけでなく、下記の充電機能も特徴です。
- 「おくだけ充電」、「急速充電」の両方に対応した端末は、2013年春モデルでは本端末のみ
- 「おくだけ充電」はハイパワー充電に対応し、従来の同機能を搭載した端末と比較すると、320分→240分と充電時間が短縮※本端末に同梱している「おくだけ充電器」との組み合わせのみ適用されます
- 卓上ホルダと「おくだけ充電台」を組み合わせて、充電しながらテレビを視聴できる
一般的には充電しながらの操作は避けるように言われていますが(※参考記事はこちら)、本端末は「バッテリーの利用状況を監視しながら、負担がかからないようにうまく制御している」とのこと。「NTTドコモからお墨付きをもらった」と担当者が教えてくれました。
また写真を見てわかるとおり、卓上ホルダに「おくだけ充電台」をはめることができます。


おくだけ充電中。バッテリーカバーを傷めずに済む(左)卓上ホルダ+おくだけ充電器で、快適に視聴可能(右)
今回、「おくだけ充電器」と卓上ホルダのとっておきの使い方も教えてもらいました。
接続端子などの金属の露出がないので、ケーブルなしで使えば入浴中の“台座”として活用できます! お風呂で快適に動画を楽しめますね。
使いやすさにこだわった標準搭載のアプリ
5インチの大画面搭載端末を片手で操作するために様々な工夫がされています。


「フィットロック」画面。ロック画面からアプリを起動できて便利!
まずはロック画面の「フィットロック」。画面のどこをタップしてもロックを解除できます。またアプリのショートカットも設定できます。
次はホームアプリの「フィットホーム」。ドロワーが画面半分までになっており、上部のアプリも片手で楽々起動可能。スクロールもしやすいデザインになっています。クルクルっと無駄に触ってしまうほど、操作が楽しいです!
また、ホームキー長押しで『タスクマネージャPLUS』という独自のタスクマネージャを起動できます。アプリのショートカット、起動履歴表示、起動中アプリの停止ができ、サードパーティ製のアプリが不要なほど、使いやすいと思いました。


「フィットホーム」画面(左)『タスクマネージャPLUS』画面(右)
あと、基本的な部分ですが、動作は滑らかで非常に心地いいです。「フィットロック」「フィットホーム」の動作とあわせ、下記動画をご覧ください。
さらに「ケータイモード」というiモード携帯に似たホーム画面も選択できます。長年iモード携帯を開発してきたパナソニックならではの“気付き”ですね。
メニュー画面はiモード携帯のメニュー構成と近しく12のボタンで構成され、ホーム画面を左右にスワイプすると「リダイヤル」「着信履歴」が呼び出せ、iモード携帯の十字キーを模した形となっています。これなら、iモード携帯から乗り換えたユーザでも安心です。


ケータイモードのホーム画面(左)ケータイモードのメニュー画面(右)
そして、筆者が感動した機能が日本語入力の「フィットキー」です。機能自体は通常の日本語入力ですが、入力パネルを使いやすい場所に配置できます。
5インチの大画面を踏まえ、入力パネルの位置やサイズを自由に変えられる他、見た目のカスタマイズも可能です。


フィットキー「でかパネル」を選択(左)使いやすい大きさにカスタマイズ(右)
スマート家電と連携して利用できる
最後に本端末ならではの大きな目玉、「ELUGA Link」と呼ばれるパナソニック製品との家電連携があります。


「ELUGA Link」画面(左)『パナソニック スマート アプリ』起動画面(右)
VIERA、DIGAなどのAV機器、冷蔵庫・洗濯機などの家電、体組成計・活動量計などのヘルスケア機器と多様な連携ができ、これまでと違った楽しみ方や便利さを実現しています。
例えば、スマホの画面をテレビに映すことができるMiracast(ミラキャスト)機能を搭載し、3月販売予定のワイヤレスディスプレイアダプター(EB-L70181)などと組み合わせて、スマホ内の動画コンテンツをテレビの大画面で楽しめます。
また体組成計にスマホをタッチすることで、今まで量った体重などの記録をスマホに転送してグラフ化することもできます。


家電と連携し、新しいスマホの楽しみ方ができる
なお、家電連携については実際の機器を用いたデモをしてきました。DIGA連携、体組成計との連携など、詳しくは近日公開いたします。お楽しみに!
最後に実際に1ヶ月利用してみて、何か物足りない、どこか違和感がある、といった点がなく、すべてにおいてバランスがよく取れた本当にいい端末だな、と思いました。


取材にご協力いただいた渡辺和伸氏(左)山本剛司氏(右)
今回のレポートにあたり、パナソニックモバイルコミュニケーションズ株式会社 商品企画グループ 山本剛司氏、渡辺和伸氏にご協力いただきました。厚く御礼申し上げます。