

Llama – Location Profiles
『Llama – Location Profiles』は、場所に応じてスマホの動作を変更することができます。
本アプリは、指定した特定の条件を元にしてスマホの状態を変更したり、アクションを起こさせたりと、自分でスマホをプログラミングする、中上級者向けのアプリです。
『Tasker』にも似ていてスマホを自由にコントロールできますが、本アプリは現在地をベースにしていることにより使いやすくなっています。
すべての使い方をご紹介するのは難しいので、実際にみろいど自身の課題を解決した例をご紹介します。
スマホ利用の悩みを解決
みろいどが普段スマホを使っていて、以下のような悩みがありました。
- スマホだって携帯電話。着信すると音が鳴るので、仕事中などはマナーモードにしておかないと。でも、いちいち設定するのは面倒だな。常にマナーモードにしてしまえ!でも、そうすると偶に電話に気が付かなくて困るんだよね。
- スマホは便利だけど、やっぱり電池が持たないよなぁ。そうえば、Wi-Fiって3G/LTEより電池を喰わないみたい。ただ、普段使わないのにONにしておくのはもったいないから、いろいろ切り替えたいけど、そんなの一々やっていたら大変!
この悩みを解決するために、本アプリの「イベント」リストを使って、みろいどが実際に設定してみました。


Llama – Location Profiles:悩みを解決してくれたイベント設定
- 1.オフィスでは「静粛モード」にして、Wi-Fiを常にON
- 2.オフィスから出たら「普通モード」にして、画面OFFの時にはWi-FiをOFF
- 3.Wi-Fiの使えるカフェでは「Wi-Fi有効」
- 4.“Wi-Fiが繋がって”いたら、「モバイルデータ無効」
- 5.“Wi-Fiが繋がっていない”なら「モバイルデータ有効」
動作の内容は1、2でマナーモードを場所で切り替えてくれます。3~5で、Wi-Fiが使えるなら3G/LTEのデータ通信をOFF、Wi-FiをONにする。Wi-Fiが使えないなら3G/LTEのデータ通信をONにしてWi-FiをOFFにする、というものです。
まずは位置情報の登録


Llama – Location Profiles:登録される基地局の情報
イベント開始のトリガーは場所が基本になっていて、先ほどご紹介した「イベント」1、2の「自席2」というのがオフィスのことで、予め場所を登録しておく必要があります。冒頭の画像がその登録した場所リストです。
位置情報といえば普通は、GPSやWi-Fiを思い浮かべると思いますが、本アプリはその位置情報ではなく、“セル”と呼ばれるドコモなどキャリアの電波基地局の番号で登録する様になっています。
GPSじゃないので精度が悪いじゃないか?とも思ったのですが、実はそんなことはありません。定義する場所は「だいたいこの辺」と厳密である必要がないので、絶対的な位置指定は必要ないです。
何よりスマホの電波はGPSに比べて格段に切り替わりは素早く、あっという間に認識してくれて便利です。
場所を登録するには、「場所」のタブ画面の時に、右下にある「+」マークをタップして場所の名前を入力。計測時間を指定します。計測時間は「1秒」で十分です。
というのもスマホがその場で電波を掴んでいれば、その情報を確認するだけの作業になるので短くても問題ありません。
長時間計測は、エリアの広い公園などを1つの場所とする場合に利用できます。測定時間を「5分」に設定し、その周辺を移動すると、その5分間で切り替わった基地局をすべて自動で“セル”に追加してくれます。
モードを設定しよう


Llama – Location Profiles:モード画面。デフォルトの登録ワードが個性的でおもしろい
「モード」とは、主にスマホの「音」の状態を定義しています。デフォルトで4種類用意されています。
自分でも自由に作成することができるので細かい設定も可能ですが、基本的には準備されている4種類を使うだけでも十分です。ちなみにLamaのアイコンの色も変えられます。
ここまで読んで気になったら、ダウンロード
いつものカフェでの設定
実際に利用しているイベントをご紹介します。新規に作成する時は「イベント」タブの画面下にある「+」マークをタップすると作成できます。


Llama – Location Profiles:イベントの編集画面
- 1.イベント名とグループ
- 2.有効
- 3.高度機能
- 4.場所に入った(「条件追加」の項目)
- 5.WiFi切替(「動作追加」の項目)
イベントに付ける名前と、整理するためのグループを定義することができます。
ここにチェックを入れることで機能します。イベントは消さないけど、動きを止めたい時はチェックを外します。
詳細は省略しますが、該当する場所に入ってもイベントのアクションを遅らせたりすることができます。
これは追加した条件で、「いつものカフェ」という場所に来た時に発動するように設定しています。
該当する場所に入ると、Wi-FiをONにします。
このイベントは、公衆Wi-Fiが使えるスタバなどのカフェに来た時はWi-Fiに切り替えて、高速通信することができます。
冒頭で場所がベースと書きましたが、イベントを発動する条件としては、場所に関係なく行うこともできます。


Llama – Location Profiles:イベントの条件一覧(左)動作の一覧(右)
イベントを発動する条件は様々な内容を定義することができますし、時間との組み合わせなど、複合した条件を作ることもできます。さらに、発動する内容についても複数の動作を設定できます。