

「CES 2014」で見た海外の注目端末
CES(Consumer Electronics Show)とは、毎年1月にラスベガスで行われる家電関連の展示ショーです。
AV関連から冷蔵庫、通信機器、PC、自動車関連までが幅広く展示されます。世界的な有名メーカーが、このイベントで「今年はこんな凄い機種を出すぞ!」と争い合う場とも言え、熱気に満ちています。
「Engadget」「Mashable」などの世界的なメディアもつめかけ、IT系のメディアにとっては1年でもっと忙しい日となるほどです。
ちなみに僕も「東芝」、「NVIDIA」、さらにプレス日のカンファレンスの後に、ドイツの自動車メーカー「Audi」といった具合に、休む暇なく動いていました。
本記事では、そんな「CES 2014」で展示された、注目の海外端末を紹介します。
曲面ディスプレイや8コアCPUなど、個性派端末に注目
日本での発売は未定ですが、面白い端末が多数展示されていたので、いくつかピックアップします。
LG電子「G Flex」
曲がったボディを持つ強烈なインパクトを放つスマートフォン。6インチディスプレイ搭載なのに、端末全体が弧を描いたような曲線となっているので、手に持ってもあまり大きさを感じさせません。


6インチの大画面端末「G Flex」
また、通話時に耳と口により近い位置に端末がくるので、通常の5インチモデルより楽に通話できる感じです。日本での発売も期待できる端末です。


大画面ながら、端末が曲がっているので大きさを感じさせない
CAT「Catphone」
重機会社のCAT(Caterpillar)が開発したスマートフォンです。耐ショック、防水機能など、カシオの「G’sOne」のようなタフ系のデバイスです。さらに、ノイズキャンセリング機能を搭載し、近くで大きな音がしていても普通に通話できます。
「Catphone」にはAndroidスマホとガラケーの2種類がありますが、ノイズキャンセリングはガラケータイプだけが搭載しています。


「Catphone」はタフネスさが特徴の重厚な端末デザイン
HUAWEI「G750-T00」
現在の主流であるクアッドコアを超えた、8コア(オクタコア)のCPUを搭載するスマートフォン。超高速な処理が期待できますが、バッテリーの持ちが気になりますね。


「G750-T00」には、8コアのCPUが搭載されている
ソニーモバイル「Xperia Z1 Compact」
「Xperia Z1s」(日本国内の「Xperia Z1」)の防水や高画質カメラ機能を、コンパクトなボディに詰め込んだモデルです。
日本国内でリリースされている「Xperia Z1 f」のグローバルモデルにもなります。日本人はガラケーで慣れていますが、スマートなボディで防水であることは海外ではインパクトが大きいようです。


「Xperia Z1 f」のグローバルモデルにあたる「Xperia Z1 Compact」
NVIDIA「Shield」
大型のディスプレイを搭載したゲームコントローラー型のAndroid端末です。モバイル通信に対応せず、通話はできないので正確にはスマートフォンではありませんが、高性能なCPU「Tegra 4」を搭載しているので、スムーズにゲームができそうです。


Androidを搭載した、携帯ゲーム端末「Shield」
物理ボタンなのでゲーム操作はしやすく、本格的にゲームをしたい人には期待の端末ではないでしょうか。さらに「STREAM」というストリーミングゲームシステムに対応し、PC上でSTREAMを起動していれば、「Shield」側でPCのゲームをストリーミングでプレイすることもできます。
紹介した端末の一部は、国内キャリアの春、夏モデルあたりで登場するかもしれません。期待して発表を待ちたいと思います。
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