

PolyFauna
PolyFaunaは世界的なロックバンド、レディオヘッドが公式に制作したアプリ。
平たく言うと、幻想的なサウンドが流れる中、地獄なのか天国なのか、母胎はたまた世界の終わりのような、幻想的な世界を浮遊するだけのアプリだ。
レディオヘッドが公式に制作したドリーミーなアプリ
僕の知るゲームでは「LSD」「アクアノートの休日」「DEPTH」ここらへんに近いものを感じる。
タ イトルのポリファウナとはポリゴンの動物相のこと。一本指で画面をなぞると幾何学的な浮遊物が創成できる。美しくもあり、醜悪にも見える。端末を傾けると 上下に視点が動き、2本指でスワイプすると視界を移動する。赤い球を追いかけてると別の次元、別の音楽が流れる世界にワープするただそれだけだ。
エンディングもバトルもない。だが不思議体験をもたらす。
ヘッドフォンをつけて真夜中にプレイしてほしい。
ゲーム界の悪童、飯野賢治も生きていたら絶賛してたんじゃないかな。
『PolyFauna』の一番の特徴はどこまでも虚無な世界
アプリ『PolyFauna』のレビューを書こうとして、いきなりその後の2時間、アシッドで落ち始める時のような状態がずっと続いて、すべての意識が高速でぐるぐる回り続けて、ずっと話してるか、ずっと歩いてるかしかできなくなった。
結局、自分と誰かを傷つけることにしかならないゲームに逃避して、どこまでも嫌なやつに徹することで、どうにか凌いだ。
50時間以上かけて、僕が書けたのは一言だけ。「助けて」
どういうことだ?でも、トム・ヨークは、こんな苦しみにずっとひとりで耐え続けてきたのだ。なのに、俺は何をしていたんだろう?
わかったよ、トム。俺達も絶対にこのタイト・ロープからはおっこちないようにする。誓うよ。


PolyFauna:真夜中やってると意味不明な事をわめきたくなるかもね。
『PolyFauna』攻略のコツ
攻略のコツなんてない。
「初期的なコンピューターによる生命実験と僕たちの無意識下における想像上の生物などへの興味から生まれた試みなんだ」そうレディオヘッドのボーカル、トム・ヨークは述べている。
ス クリーンに現れる赤い点をタップすると異なるシーンへ移動するが、その時はポケモンショックの如き激しい点滅があるので苦手な人は注意だ。カメラアイコン を押すとスクリーンショットが撮れるが、その画像はレディオヘッドのオフィシャルホームページ(Dead Air Space)の画像共有エリアにアップロードされ、端末には保存されないので注意。
トム・ヨークはこうも続ける。「ちょっとゲームっぽい感覚も多少はあるんだけど、結果も何もないんだ。ゆるい、開けっ放しのものになっていて、終わりも目的もないものなんだよ」
世界に耽る、ただそれだけがこのゲームの楽しみ方、攻略なんだ。
ヘッドフォンでのプレイを強く推奨する。


PolyFauna:ロックバンドがスマートフォンアプリを提供するのは斬新な試みだ。
ゲームの流れ


PolyFauna:ポイント1
タイトル画面。浮遊するロゴにドキドキ。


PolyFauna:ポイント2
無限に生成される幻想的な世界を彷徨おう。


PolyFauna:ポイント3
赤い丸をタッチすると異世界へワープできる。


PolyFauna:ポイント4
パンドラの箱が開いた。あなたは、見てはいけないものを見てしまった。


PolyFauna:ポイント5
ワインと睡眠薬を一緒に飲んでベッドに倒れこんでしまうか、全てが無駄に終わると知っていたとしても、出来うるかぎりをひたすらやり続けるかどちらかなのだ。


PolyFauna:ポイント6
死後の世界のようでもあるし、母親の内臓のようでもある。見たことないけど。


PolyFauna:ポイント7
ランダムに自動生成されつづける。可能性は無限。


PolyFauna:ポイント8
このレビューを自分の思春期に大いなる蛮勇を与えてくれた詩人の如き音楽評論家、田中宗一郎氏に捧げたい。
その他、GW中にゲームでガッツリ遊ぶならチェック!
<アプリ★ゲット編集部からのコメント>
ヘッドフォンつけて没入してくとだんだん不思議な気持ちになってしまい危険だ。
目的もゴールもないのは好みがわかれそうなところ。
<記事提供元>
日本最大のAndroidゲームレビューサイト。毎日2回以上更新され、紹介本数は2000本を超える。