

ドコモの新料金プランはお得なの?わかりにくそうで、実はわかりやすい中身を徹底解説
2014年4月にNTTドコモが発表した新料金プランは、「音声通話の定額制」「パケットの家族間シェア」という大きな内容が盛り込まれた、今までにないプランです。
シンプルさは従来のXi向けプランと、FOMA向け料金プランの中間を目指したそうですが、あまりに斬新すぎてややわかりにくくなっているとの声もあります。
実は、この料金プランは3つのポイントを押さえること格段にでわかりやすくなるのです!どういう層がお得になるのかも併せて解説します。
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実はわかりやすい!ドコモの新料金プランを徹底解説
- 発表されたプランについて
- 音声通話定額はたったの2種類!
- パケットも2パターンのみ!
- ひとりでシェア?家族とシェア?
- どういうパターンが高くなるの?
- お得なパターンって?
- 新料金プランの3つのポイント
目次
発表されたプランについて
今回発表されたプランは、以下のようになっています。
<基本プラン>


基本プラン(通話やデータの基本となるプランです)(料金はすべて税別)
※表は2年間の定期契約の金額です。
この場合、「デバイスプラス」はフォトパネルなどの機器用に利用する少々特殊なプランなので、「カケホーダイプラン」と「データプラン」のみを覚えるとよいです。
さらに、パケット定額制となる「パケットパック」は以下のようになります。
<パケットパック>


パケットパック(料金はすべて税別)
こちらも、らくらくスマートフォン向けの「らくらくパック」は専用プランとなりますので、個人向けの「データパック」と、家族向けの「シェアパック」のみを覚えればOKです。
他にも、25歳以下割引や、ドコモ利用年数に応じたパケットパック割引「ずっとドコモ割」などありますが、まずは基本プランとパケットパックのみを押さえることでこのプランの大半を覚えたことになります。
音声通話定額はたったの2種類!
今回の新プラン「カケホーダイプラン」は実はたったの2種類しか存在しません。スマートフォン向け2,700円のものと、フィーチャーフォン(ガラケー)向け2,200円のもの、のみとなります。
これを契約することで、ごく一部の通話を除く国内通話が無料となり、回数や時間での制限もありません。(※極端な長時間通話などは切断される可能性があります)つまり、音声通話プランはそれだけの非常にシンプルな構成となっているのですね。
なお、通話をしないプランとしてデータプランがあり、スマートフォンやタブレット向け1,700円と、モバイルWi-Fiルーター向けの1,200円の2種類があります。
データプランの注意点としては、電話の発信や着信ができないところとなります。
パケットも2種類のみ!
基本プランに組み合わせることができるデータプランも、大まかに2種類のみとなります。
まずひとつは、個人向けの「データパック」は2Gバイトまで高速通信ができる「データSパック(3,500円)」、5Gバイトまでの高速通信ができる「データMパック(5,000円)」の2種類です。
もうひとつは、家族向けでデータを分け合える「シェアパック」です。こちらは10Gバイトから30Gバイトまでの開きがあり、料金も9,500円~22,500円となっています。
個人向けのデータパックと比較すると割高に見えますが、家族間でデータ通信量を分け合うことができるので、実は安かったというプランとなります。
また、パケットパックでおもしろいのはドコモの利用期間に応じて「ずっとドコモ割」という月額料金の割引があります。


ドコモの利用期間に応じてお得になる「ずっとドコモ割」
上記のように、ドコモの継続利用期間(同じ電話番号の契約期間)が6年~、9年~、11年~、16年を超えると割引も大きくなる仕組みで、16年目以上のユーザがシェアパック30を契約した場合、月間2,000円割引となります。
ちなみに、月間のデータ通信量が契約しているデータ量を超えた場合、月末までは最大で128kbpsと低速通信となりますが、1Gバイトあたり1,000円の料金を支払うことで高速通信にすることも可能です。
ひとりでシェア?家族とシェア?
データプランは、他の回線契約とシェア(分け合える)ことができます。グループを組んでいる子回線に、月額500円の「シェアオプション」という契約を付けることで、代表回線のデータ通信量をそのまま利用可能です。
なお、個人向けの「データパック」は、同じ契約者による通話をしないスマートフォンやタブレット、モバイルWi-Fiルーターといったデータ機器とシェアできるようになります。
それ以外の家族向け「シェアパック」は同じファミリー割引グループ内でデータ通信量を分け合いましょうというもの。具体的には以下のようになります。
<(例)スマートフォン1台とタブレット1台の契約>(両方とも同一名義の場合)
1台目(スマートフォン) | 2台目(タブレット) | ||
カケホーダイプラン | 2,700円 | データプラン | 1,700円 |
spモード | 300円 | spモード | 300円 |
データMパック | 5,000円 | シェアオプション | 500円 |
合計 | 8,000円 | 合計 | 2,500円 |
※料金はすべて税別です。
2台合計で10,500円となります。つまり、1台あたり5,250円で持つことができるようになるのです。それぞれにパケットパックを付ける必要がなくなる分、安くなる仕組みですね!
<(例)スマートフォン2台、フィーチャーフォン1台の家族の場合>
1台目(スマートフォン) | 2台目(スマートフォン) | 3台目(フィーチャーフォン) | |||
カケホーダイプラン | 2,700円 | カケホーダイプラン | 2,700円 | カケホーダイプラン | 2,200円 |
spモード | 300円 | spモード | 300円 | iモード | 300円 |
シェアパック10 | 9,500円 | シェアオプション | 500円 | シェアオプション | 500円 |
合計 | 12,500円 | 合計 | 3,500円 | 合計 | 3,000円 |
※料金はすべて税別です。
3台合計で19,000円となり、1台あたり約6,333円で持つことができるようになります。こちらも、それぞれ通話定額が付く上に、子回線はパケットパックが必要なくなるので、安く持つことができるようになります。
どういうパターンが高くなるの?
ここまで、「音声通話定額」と「パケットパックの分け合い」を見て、お得になるパターンというのが見えてきました。しかしながら、従来よりも高くなるパターンも存在します。それは、「通話をあまりしない」かつ「ファミリー割引を組んでいない」人です。
まず、「通話をあまりしない」という部分に着目しましょう。現在提供されている料金プランは、「タイプXiにねん(743円)」で、家族間を除く通話には30秒あたり20円の通話料金が発生します。
対して、スマートフォン向け「カケホーダイプラン」は2,700円で通話し放題。その差1,957円です。つまり、1,957円分(約49分)よりも通話しない人にとっては、現状の「タイプXiにねん」のほうが安くなる計算となります。
また、「ファミリー割引を組んでいない」は、そのままシェアオプションの恩恵を受けにくくなってしまうことにつながります。つまり、現状のプランと比較すると下記のようになります。
<現状>
タイプXiにねん | 743円 |
spモード | 300円 |
Xiパケ・ホーダイ ライト(3GBまで) | 4,700円 |
合計 | 5,743円 |
※料金はすべて税別です。
<新プランの場合>
カケホーダイプラン | 2,700円 |
spモード | 300円 |
データSパック(2GBまで) | 3,500円 |
合計 | 6,500円 |
※料金はすべて税別です。
通話し放題になりますが、そもそも通話しない人にとってはあまり意味がない上に、利用できるデータ通信量が1Gバイト分減ってしまいます。この場合は、現状のプランのままがよさそうですね。
お得なパターンって?
最後に「お得になるパターン」です。それはとてもわかりやすく、「通話をする人」「ファミリー割引を組んでいる人」「家族にスマホユーザが居るけれども、あまり使わない人」のどれかが該当する場合。
今回の新料金プランは、家族というひとつのグループを大切にしようという取り組みがみられます。したがって、通話をよくする人は当然ですが、ファミリー割引を組んでいる人はお得になる可能性「大」です。
NTTドコモでも、「カケホーダイ&パケあえる シミュレーション」を用意していますので、今の料金と見比べながら「どうかな?」と比較してみるとよいでしょう。
ちなみに、25歳以下に朗報です。U25応援割として、25歳以下であれば毎月500円の割引と利用できるデータ通信量が毎月1Gバイト追加されます。


25歳以下は、毎月500円割引され、利用可能なデータ通信量が毎月1Gバイト追加される
今回の新プランでは、従来の学割は適用されなくなるので、「ちょっと損かな」と思っていた人、実はこのU25応援割でお得となります。
新料金プランの3つのポイント
最後に「新料金プラン」を考える上での3つのポイントです。
- 1.基本料金プランを選ぶ
- 2.パケットパックを選ぶ
- 3.分け合いを考える
以上で、新料金プランの攻略ができます!
なお、新料金プランは5月15日(木)より予約を開始し、6月1日(日)より開始となります。現行のプランは2014年8月末にて新規受付を終了しますので、もし比較検討をするならば、8月までがおすすめです。
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