

自動で楽々バックアップ!スマホで容量を気にせず写真を撮れるまでのステップ
スマホで撮影した写真をパソコンへの取り込みたい時、どんな方法を使っていますか?
写真などの画像データがたまり、端末のストレージ(保存領域)を圧迫すると、最悪の場合、アプリの動作に影響を及ぼすこともあります。SDカードやパソコンにバックアップを取ればいいのですが、自動化できれば楽になりますよね。
一方、撮った写真の編集する際に、アプリを活用すれば色々できますが、パソコンの方がやりやすいこともあります。写真をパソコンに取り込む必要がありますが、これも自動化できれば手間が省けます。
そこでパソコンとの接続です。でも、いちいちケーブルを挿すのは面倒ですよね。そんな時に活用したいのが、以前もご紹介したクラウドベースのオンラインストレージです。
多くのAndroid用サービスアプリは、写真を自動的にアップロードする機能が付いています。これを活用して、Android端末の写真をクラウドに自動的にバックアップしてしまおう、という目論見です。
本記事では、利用者も多いであろう3つのオンラインストレージサービス『Dropbox』、『Microsoft OneDrive』(旧称SkyDrive・以下、OneDrive)、『Amazon Cloud Drive』(以下、Cloud Drive)を例にして方法をご紹介します。Android端末で写真を撮りまくりな皆様のお役に立てば幸いです。
これで写真を撮りまくってもOK!自動アップロードの手順を紹介
目次
キャンペーン情報に注目!大容量クラウドサービス
『Dropbox』
『Dropbox』は、サムスン電子のGALAXYシリーズやHTCのAndroid端末でストレージ容量を追加するプロモーションキャンペーンをやっていることから、特にこれら2社の端末をお使いの方にはなじみが深いオンラインストレージサービスです。
『Dropbox』で写真の自動バックアップを取る手順は、以下の通り。便宜上順番を付けていますが、順番は前後しても全く問題ありません。
<1. Android端末にDropboxアプリをインストールし、設定する>
アプリを起動後、アカウントを作成するか既存のアカウントにログインすると、カメラアップロードについてするかどうか聞かれるので、「カメラアップロードをON」をタップすれば写真の自動アップロード機能が有効になります。


Dropbox:「カメラアップロードをON」をタップするだけで自動アップロードが有効に
標準状態では、カメラで撮影した動画を自動アップロードすることも有効です。
もしも、初期設定段階で動画を自動アップロードから除外したい場合は「動画を含む」のスイッチをOFFにしましょう。


Dropbox:カメラアップロードを後から有効にする場合は設定画面の「カメラアップロードをON」をタップ
この手順をスキップした場合、または後からアップロード設定を変えたい場合はメニューから「設定」をタップします。
カメラアップロードを有効にしたい場合は、設定画面の「カメラアップロードをON」をタップすればOKです。タップ後は、カメラアップロード時の設定項目が現れます(すでにONにしてある場合も同様)。
初期設定では自動アップロードはWi-Fi(無線LAN)に接続している時のみ有効です。もしも、3G/LTE接続中でも有効にしたい場合は「アップロード方法」で「Wi-Fiまたはデータプラン」を選択します。3G/LTE接続中は、標準で25MBを超える写真・動画を自動アップロードさせないように設定されています。
この設定が有効だと、25MBを超える写真・動画はWi-Fiに接続すると自動アップロードされます。設定を「すべてのファイル」にすれば、25MBを超えるファイルも3G/LTE接続で自動アップロードされます。


Dropbox:3G/LTE接続中にも自動アップロードさせる場合は要設定(左)。3G/LTE接続中の自動アップロード容量は25MBのしきい値が標準で設定されている(右)
<2. パソコンにDropboxアプリをインストールし、設定する>
『Dropbox』にはWindows、Mac(OS X)、Linux向けのアプリが用意されています。これをインストールすることで、パソコンの通常フォルダと同じように「Dropboxフォルダ」を扱えるようになります。
公式サイトから、OSに合ったインストーラーをダウンロードし、インストールしましょう。インストール後は、標準で以下のフォルダがDropboxフォルダとして機能します。
- Windows → (Windowsのインストールドライブ)\Users\(ユーザー名)\Dropbox
- OS XおよびLinux → (システム起動ドライブ)/Users/(ユーザー名)/Dropbox
カメラ画像のアップロード機能でアップロードされた写真・動画はDropboxフォルダの中にある「カメラアップロード」(またはCamera Uploads)という非公開フォルダに保存されていきます。
ファイル名は、原則として「(撮影年月日時間).拡張子」という形式に変更されます。これで、インターネットに繋がっていれば、Android端末で撮った写真が自動的に貯まっていくシステムが完成します。


パソコンのDropboxフォルダのCamera Uploadsフォルダ内にどんどん貯まっている写真たち(画像はOS XのFinderを使って表示)
なお、『Dropbox』はカメラフォルダ以外にある画像も自動アップロードするようになっています。スクリーンショットを多用する筆者としては、この仕様が非常に助かっています。
『Dropbox』を早速ダウンロード
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Officeソフトとの親和性が抜群!Microsoft公式のクラウドサービス
『OneDrive (旧 SkyDrive)』
Microsoftが提供する『OneDrive』は、WindowsやMicrosoft Officeとの親和性が特に高いオンラインストレージサービスで、Microsoftアカウントを持っていれば誰でも使うことができます。本アプリで写真を自動バックアップを取るには、以下のようにします。便宜上順番を付けていますが、順番は前後しても全然問題ありません。
<1. Android端末にOneDriveアプリをインストールし、設定する>
アプリを起動後、アカウントを作成するか、既存のアカウントにログインすると、写真を自動アップロードするかどうか聞かれるので、「オンにする」をタップすれば有効になります。


OneDrive:セットアップの最終段階でカメラバックアップについて聞かれるので、「オンにする」をタップすれば自動アップロードが有効になる
この画面で「いいえ」をタップした場合、または後からアップロード設定を変えたい場合はメニューから「設定」をタップします。


OneDrive:動画の自動アップロードや3G/LTE接続中の自動アップロードは別途設定が必要
設定画面の「オプション」にある「カメラ バックアップ」の項目をタップすれば、自動アップロードに関する設定を行えます。
動画も自動アップロードしたい場合は、「動画を含める」に、3G/LTE接続中に、自動アップロードしたい場合は「モバイルネットワークを使う」にそれぞれチェックを入れましょう。
<2. パソコンにOneDriveアプリをインストールし、設定する>
『OneDrive』にはWindows、Mac(OS X)向けのアプリが用意されています。Windows 8.1の場合は、OSに『OneDrive』が統合されているので、改めてアプリをインストールする必要はありません。
それ以外のWindowsの場合は『OneDrive』の公式ページから、OS Xの場合はApp Storeからアプリをダウンロードし、インストールします。インストール後は、標準で以下のフォルダが「OneDriveフォルダ」として機能するようになります。
- Windows → (Windowsのインストールドライブ)\Users\(ユーザー名)\OneDrive
- OS XおよびLinux → (システム起動ドライブ)/Users/(ユーザー名)/OneDrive
カメラ画像のアップロード機能でアップロードされた写真・動画はOneDriveフォルダの画像(Pictures)フォルダ中にある「カメラロール」(またはCamera Rolls)という非公開フォルダに保存されていきます。


Windows 8.1なら別途アプリをインストールせずにOneDriveを使える
ファイル名は、原則として「(撮影年月日_時間)_Android.拡張子」という形式に変更されます。これで、インターネットに繋がっていれば、Android端末で撮った写真が自動的に貯まっていくシステムが完成します。
『OneDrive (旧 SkyDrive)』を早速ダウンロード
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書籍でおなじみ!Amazonのクラウドストレージサービス
『Amazon Cloud Drive Photos』
『Cloud Drive』は、書籍などの通販を手がけるAmazonのクラウドストレージサービスで、Amazon.co.jpのアカウントを持っていれば利用可能です。『Cloud Drive』で写真を自動バックアップを取るには、以下のようにします。こちらも順番は前後しても問題ありません。
<1. Android端末にCloud Drive Photoアプリをインストールし、設定する>
アプリはGoogle PlayまたはAmazonアプリストアからダウンロードができます。アプリ名からも分かる通り、今までご紹介してきた2つのオンラインストレージサービスのアプリと異なり、写真と動画に特化しているのが特徴です。
インストール後、Amazonアカウントでログインして利用許諾契約に同意すると、それだけで自動アップロード機能は有効になります。無効にしたい場合は、同意後の画面で「いいえ、自動保存をオフにしてください」という文字列をタップする必要があります。


Cloud Drive:写真と動画に特化しているCloud Drive Photoアプリ。サインイン(左)をタップしてAmazonアカウントでログインし、利用許諾契約に同意するだけで自動アップロードは有効になる(右)
設定を後から変更する場合は、メニューから「設定」を開いて行います。3G/LTE接続でも自動アップロードを有効にする場合、ここで設定する必要がありますが、動画だけはWi-Fiでのみアップロード可能となっています。
<2. パソコンにCloud Driveアプリをインストールし、設定する>
『Cloud Drive』にはWindows向けのアプリが用意されています。Mac(OS X)向けのアプリもあるのですが、現在のところ最新バージョンの10.9 Marvericksには非対応で、インストールできませんでした。そのため、今回はWindowsでのみ検証しています。
アプリのダウンロードは公式サイトからできます。アプリのインストール後、 「(Windowsのインストールドライブ)\Users\(ユーザー名)\Cloud Drive」フォルダが「Cloud Driveフォルダ」として機能します。
自動アップロード機能でアップロードされた写真と動画は「Cloud Drive\写真(またはPictures)\(端末の機種名)\(カメラのフォルダ名)」のフォルダ内に格納されます。


他の2つのサービスとは異なり、フォルダ名・名前がそのまま保存されるAmazon Cloud Drive
ファイル名は、特に修正されずにそのままとなります。これで、インターネットに繋がっていれば、Android端末で撮った写真が自動的に貯まっていくシステムが完成します。
『Amazon Cloud Drive Photos』を早速ダウンロード
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ストレージは“無限”じゃないことには注意!
本記事で紹介したオンラインストレージサービスは、いずれも無料で使えます。しかしその場合、標準で使える容量は意外と少なめで、『Dropbox』では2GB、『OneDrive』では7GB、『Cloud Drive』では5GBとなっています。
特に、解像度の高い写真のバックアップに使うとなると、心許なさを感じることがあるかもしれません。写真以外の様々なファイルの保存をしているとなると、なおさらです。
『Google ドライブ』『Google+』や『SugarSync』など、他のクラウドサービスを利用するのも一つの方法ですが、もしも容量が足りなくなった場合は、無料、または有料で保存可能容量を増やすことができます。例えば、『Dropbox』と『OneDrive』では、写真をアップロードすると無料で保存容量を増やせる特典があります。条件は以下の通りです。
Dropbox | 写真・動画を500MBアップロードすると、500MB容量が追加(上限3GB[6回]まで) |
OneDrive | 写真・動画の自動アップロードを有効化すると、3GB容量が追加(1回限り) |
有料の保存可能容量拡大については、月額制、または年額制で以下の様なプランがあります。写真以外にも広くデータを保存する方は、契約を検討してもよいかもしれません。
Dropbox |
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OneDrive |
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Cloud Drive |
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いかがでしたか?今回はパソコンに自動保存できるようにする、という観点で3つのクラウドストレージサービスにおける設定方法をご紹介しました。筆者は普段、仕事で『Dropbox』の自動アップロード機能を多用していて便利に使っています。
ちょっと設定すれば、あとは容量以外は気にせずに自動でバックアップというのは気軽で本当によいです。皆さんもぜひお試しあれ!
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