

HDとフルHDの違いは?
ケータイのカタログや、スマートフォンの設定でよく目にする「HD」や「フルHD」はいったい何が「フル」なのでしょう。その違いについて解説してみます。
ケータイの性能カタログや、スマートフォンの設定画面で「HD」の文字を目にした人も多いと思います。
だいたいのニュアンスで、「HD」は綺麗なのだろうなぁ、ということがわかりますし、おおよそ間違ってはいません。
さらに最近では、「フルHD」という言葉も出てきました。いったい何が「フル」なのでしょう。「振る」のかな、と、流石に思っている人は居ないと思いますが、両者の違いを解説していきましょう。
「HD」と「フルHD」はここが違う!
まず、そもそも「HD」というのは何でしょう。これは、「High Definition(ハイ ディフにッション)の略で、直訳すると「高い 精細度」ということ。
つまり、高解像度ということになります。実際に使うのは、写真の時の設定だと思いますが、短いほうを720個のドット(点々)で写真を表すものを「HD」画質、さらに短いほうを1080個のドットで写真を表すものを「フルHD」と表現しています。
つまり、「フルHD」は、「最高な高精細」という表現方法なのです。(厳密には全てのハイビジョンコンテンツを表示できる精細度)。
つまり、「HD」よりも「フルHD」のほうが高精細なのかな、と思うと良さそうですね。なお、スマートフォンで言う「HD」と「フルHD」は以下のようになります。
- 「HD」→1280 x 720
- 「フルHD」 →1920×1080
数字が大きいほうが高精細だと思って下さい。写真にすると、その差が歴然となります。まずは写真で比べてみましょう。


HD画質の写真(上)フルHD画質の写真(下)撮影:AQUOS PHONE SH-06E
いかがでしょうか。ぱっと見よくわからないですよね。それでは中心付近を拡大してみます。


HD画質の写真(上)フルHD画質の写真(下)撮影:AQUOS PHONE SH-06E
中心付近を拡大処理しています。どうでしょうか。ケータイの「5」のキーを拡大してみました。HDのほうが四角いギザギザがよく見えると思います。
写真は、この四角いギザギザが細かければ細かいほど、「高精細」と言えるのです。この違いが、「HD」と「フルHD」の違いなのです。
「HD」と「フルHD」のメリット・デメリットはこれだ
ここで、「HD」と「フルHD」のメリット・デメリットを比較してみましょう。
「HD」
- メリット : データの容量が少なくて済む
- デメリット : 最近の最新モデルではディスプレイがフルHDなので、拡大すると粗さが目立つ
「フルHD」
- メリット : 写真を拡大しても比較的綺麗
- デメリット : データ容量が大きくなる
という差があります。実際、先ほどの写真では、「HD」よりも「フルHD」のほうが2倍容量を使います。写真でこうですから、動画ですともっと顕著です。
SNSへ投稿、自分で観る用では「HD」を、誰かにあげるよう、壁紙用では「フルHD」で撮影するのが良さそうですね。
次回はワンセグとフルセグの違いについて解説します。