

「ワンセグ」と「フルセグ」の違いは?
ケータイのカタログや、スマートフォンの設定でよく目にする「ワンセグ」や「フルセグ」はいったい何が「フル」なのでしょう。違いについて解説してみます。
「ワンセグ」と「フルセグ」はここが違う!
どちらも、テレビが観られる、データ放送を受信できるという点では同じです。では、そもそも「セグ」というのは何でしょう。
現在、日本における地上波デジタル放送(テレビの地上波)では、1つの放送局(日本テレビやフジテレビなど)からの電波を13個に分割(セグメント)した状態で放送しています。
そのうちひとつを、モバイル機器用に割いているのが「ワンセグ」です。13のうち、1つの分割を使うので「ワン(1つ)セグ(セグメント=分割)」なのです。
しかしながら、「ワンセグ」がスタートした当時はケータイの解像度も低く、多少粗い映像でも十分でした。最近のモデルではそうはいきません。「HD」や「フルHD」クラスのディスプレイを持つスマートフォンやタブレットばかりです。


ワンセグイメージ(上)フルセグイメージ(下)
画質ではここまでの差があります。ぜんぜん違うのを実感できると思います。そこで活用されるようになったのが「フルセグ」。
こちらは地上波デジタル放送そのものをスマートフォンやタブレットで受信しましょうというもので、自宅にあるテレビと同じ、綺麗な映像を受信することができるのです。「フル(全部) セグ(セグメント=分割)」ですね。
「ワンセグ」と「フルセグ」のメリット・デメリットはこれだ
それでは、「ワンセグ」と「フルセグ」のメリット・デメリットを比較してみましょう。
「ワンセグ」
- メリット : 移動中の受信に強い
- デメリット : 解像度が低く、映像が極めて粗い
「フルセグ」
- メリット : 自宅のテレビ並に美しい映像を楽しめる
- デメリット : 電波状況が悪くなると映らなくなってしまう、バッテリーの消費が激しい、対応機種が多くない
このような違いがあります。電車の中など移動中は「ワンセグ」を利用し、自宅で観る、または録画する用途では「フルセグ」を使うのが良さそうですね。
以上で、「ワンセグ・フルセグ」の違いを説明してきました。前回の『スマホの設定でよく目にするHDやフルHD何がどう違うの?』と同様に、「フル」と付いているほうが高精細でデータ容量が大きいと思ってよさそうですね。
違いを理解した上で使いこなすことで、バランスのとれたスマホライフを楽しみましょう!