

「Chromebook」はノートパソコンと何が違う?
「andronaviでChromebook?」とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、WindowsノートやMacBook Airと同じく、新しく登場した「ChromeBook」も気になるという読者も多いのではないでしょうか。
「Chromebook」はGoogleのChrome OSを搭載したノート型パソコンで、通常のOSとは異なり、「Chromeブラウザ」をベースとしています。しかも起動は5~8秒と高速、バッテリーの消費量も少なくロングランで使用できるなど、いいとこずくめのように思える製品です。
ちなみに筆者愛用の「Chromebook」は「Acer C720」です。今回は私なりに一般のノートPC感覚で使えるかについて紹介していきたいと思います。
目次
Chromebookの仕様
簡単に仕様を紹介します。
- デバイス名:日本エイサー Chromebook C720
- CPU:Celeron 2955U(2コア/2スレッド、1.4GHz)
- ディスプレイ 11.6インチ
- メモリー:4GB
- ストレージ:16GB
- サイズ:288(W)×204(D)×19.1(H)
- 重量:1.25kg
- 実売価格 32,000円
この他にも、ASUSとDELLからも同様の「Chromebook」が発売されています。
筆者は国内で一般ユーザ向け発売になる4カ月前から海外版(英字キーボード)を購入し、持ち運ぶモバイルパソコンとして利用しています。既に利用半年となりまして、メリット、デメリットもはっきりとわかってきました。
良くも悪くもインターネットパソコン
「Chromebook」はその特性上、インターネットに繋がっていないと機能の半分も利用できません。理由は非常に簡単で「Chromeブラウザ」をベースとしているからです。また、データの保存も基本はクラウドの『Googleドライブ』を利用します。
アプリに関しても、最近ではスタンドアローンで利用できるものも増えてはいますが、基本的にはWebアプリなのでインターネットに繋がっていることが前提です。


スタンドアローンでは使えないのが「Chromebook」の特徴
「ネット無しとか使えねー」といった声も聞こえてきそうですが、筆者が外で利用する時などでも、メールやWebを利用する場合には「MacBook Air」であろうともネット接続が必須な気がするので「スタンドアローンでは使えない」という点は、それほどデメリットと感じていません。
軽い!早い!安い!の3拍子
「Acer C720」のことになりますが、価格もお手頃、そして11インチのサイズもタブレットがわりにもってこいという感じです。
薄さや軽さなどは先行する「MacBook Air」と同等、または少しだけ劣るという感じですが、カジュアルなネットブックという点では、気軽に外に持ち出せるのがAcer C720の良い点でしょう。
そういった意味では、タブレット以上、ノートパソコン未満なのが「Chromebook」の特徴と言えるでしょう。
アプリはどうやって手に入れるの?
「Chromebook」は「Chromeブラウザ」で動かすWebアプリを利用します。アプリは「Chrome Webストア」からダウンロードしてインストールします。
Chrome OS用のアプリが主ですが、Androidのアプリも幾つかは「Chromebook」用に登場しています。Googleは今後、Androidのアプリを続々と登場させる予定にしているようです。


Chrome Webストア
メールがちょっと残念
Googleアカウントが基本の「Chromebook」では、メールは「Gmail」の利用が前提となります。ノートPCなどで利用している「Gmail」以外のアドレスでのパソコンメールは、いまのところ利用が難しく、残念な点です。
Microsoft Officeも使える!?
多くの人がノートパソコンとして気になるのが、「Microsoft Office」が使えるか?というところでしょう。互換アプリではなく、Microsoft純正のOfficeをつかえるのか心配なところですね。
Microsoft製のOfficeはWeb上の「Office Online」が利用できます。


Microsoft Office Online
「Office Online」は、ブラウザ上でWord、Excel、PowerPointの書類の閲覧、作成が可能です。ただし、利用できるのはMicrosoftの「OneDrive」に保存されている書類に限定されます。
よって、Googleドライブから「OneDrive」にデータを出し入れする手間が面倒かもしれません。
FacebookやTwitterはブラウザで使える
WindowsやMacのChromeブラウザで出来ることは、基本的に「Chromebook」のChromeブラウザでも可能です。
『Facebook』や『Twitter』といったSNSも『YouTube』なども閲覧可能です。ただしMicrosoftのプラグイン、Silverlightを使った動画サイトなどは現状では利用でないので注意が必要です。
iTunesは現状ではリリースされていない
iPhoneユーザは「iTunes」が使えるかが気になるとこでしょう。残念ながら「Chromebook」用の「iTunes」はリリースされていないので使うことは出来ません。
また、ミュージックプレイヤー系のアプリもいくつかリリースされていますが、残念ながらiTunesの代替として利用できるようなものは登場していないのが現状(※)です。
※2014年12月18日現在
デジカメの写真はSDカード経由で取り込める
Acer C720にはSDカードスロットがありますので、デジカメで撮った画像を「Chromebook」で扱うことが出来ます。画像の補正にはWindowsやMacではPhotoshopやGIMPといったソフトを利用していると思いますが、「Chromebook」の代替アプリは「Pixlr Editor」がおすすめです。
「Pixlr Editor」は、画像編集や描画機能を豊富に備えた無料アプリです。JPEGやBMP、PNGのほか、PSDファイルに対応し、トリミングや色調補正などの補正・編集機能も備えています。


SDカードを挿せばデジカメの写真も扱える
簡単にご紹介しましたが、「Chromebook」はWindowsやMacbookといった既存のノートPCのようにメイン用途には、現状ではなれない感じです。タブレット端末とのちょうど中堅的な存在だと言って良いでしょう。
ですが、サブ端末としては、たいへん面白く、使い勝手の良いインターネット専用機といって良いと思います。
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- 日本エイサー
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価格-(2022/05/20 時点)