

スマホで撮影するテクニック!
イベントごとが多くなるこのシーズン、スマホで写真撮影する機会も多くなりますよね。撮った写真をSNSで共有するなら、人に見せられる「イイ写真」を撮ってみませんか?
そこで、スマホで写真撮影の極意とウラ技を伝授したいと思います。撮影テクニックを身につけていつもよりワンランク上の写真を撮ろう!という趣旨です。
今回伝授する撮影テクニックは以下の3つ。
スマホで写真撮影するなら、ぜひとも抑えておきたいポイントですよ。
「ひき算」で画面を良く観て撮影しよう!
まずは、写真撮影の基本中の基本「写真はひき算」という言葉があります。可愛い犬を街で見かけて撮影したとしましょう。
撮影者は可愛い犬を撮ったつもりですが、第三者が見たら趣旨が伝わらなくて「ただの街の写真にしか見えない」なんてこともあります。
これは可愛いと思った犬以外が写真の中に多く写っているからなんですよね。そこで、犬に近寄って犬だけを写す、余計な物を写さないようにする。これが「ひき算」の基本です。
このひき算は近くのもの撮るだけではなく、風景写真にも応用できます。たとえば、遠くの綺麗な景色を撮ったつもりでも、後で写真を見返してみたら「トイレ」が写っていたり、道路に「ゴミ」が散らばっていたりしたらガッカリしますよね。


画面下の木の枝が残念な例(左)カメラの角度を変えて木の枝が写らないように撮影(右)
そこで、撮影前に一度画面を良く観てから不要な物が写り込まないよう、カメラの向きを変えたり、少し移動して撮影することが大事です。


どうしても近い信号機の方が気になってしまう(左)少し場所を変えて信号機が写り込まない場所で撮影(右)
構図を変えて分かりやすい写真を撮ろう!
次に重要な要素が構図です。あまりにも綺麗な場所だったので興奮気味に撮影したけど、後で見返したらどんな所だったのか今ひとつ分からないなんてこともあります。
今度は「ひき算」とは逆に、要素を加えて状況を分かりやすくする「足し算」のテクニックです。良いと思って撮影したのですが、大きさが伝わらないしどんな形をしているのかもハッキリとしません。


高い天井が気になって撮影しましたが、今ひとつ伝わってきません
そこで、カメラの縦に持ち替えて少し角度を変えて周辺を加えることで、広がりと周りの状況が分かるようになりました。慣れるまでは、色々な向きや角度で沢山写真を撮っておくと良いでしょう。


構図を変えることで高さや位置関係が分かるようになる
画面を良く見る、構図を考えるこの2つの応用編を一つ紹介しておきます。下の写真は東京駅にビルの隙間から差し込む光が帯として当たっているシーンです。
明るい部分の眩しさが良かったのですが、写真にしてみると何を撮りたかったのか伝わってきません。いわゆるひき算ができてないという状況です。


帯のような光が刺す東京駅
そこで、構図を変えるべく光と影がハッキリ分かる場所を探して、撮影してみました。
こちらはソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia Z3」の撮影モード「プレミアムおまかせオート」で撮影したのですが、明るく綺麗に撮れてますが今ひとつ「何」を撮りたかったのか伝わってきません。


上の写真の左下の部分に近寄って撮影
撮影モードを「マニュアル」に変更して、ホワイトバランスを「太陽光」、露出を-2まで暗くして撮影してみました。
夕日の暖かさと冬独特の長い影を出すことができました。本来ならもう少し右に寄りたいところなのですが、そうすると自分の影が出てしまうので敢えてこの位置から撮影しています。


ホワイトバランスや明るさを調整して、写真を「演出」
このように良いと思って撮影しても、いざ自分で見返してみて何を撮りたかったのか伝わらない写真は、第三者にはもっと伝わりづらいので「ひき算」「足し算」「構図」を考えて撮影してみましょう!
撮影術の正解はない!
巷に溢れている綺麗な写真を撮るための撮影術は身につけてたいテクニックですが、実はスマホでの撮影の場合は一工夫する必要があるのです。
例えばテーブルフォトを綺麗に撮影するテクニックでは、真上から料理全体を撮影するのではなく、角度をつけて食器が画面から少しはみ出るぐらいの方が良いと言われています。
これは間違いではないのですが、最近のスマートフォンのカメラには「広角レンズ」が搭載されていますので、角度をつけて食器がはみ出すぐらい近づいて撮影すると被写体が歪んでしまうのです。


「Xperia Z3」は35mm判換算25mmという広角レンズなので、寄って撮ると手前が大きく、遠くが小さく写ってしまう
そこで、被写体が歪まないよう少し離れて画面の真ん中に被写体が来るように撮影して、後からトリミング機能で余計な部分をカットしましょう。


被写体を真ん中にして歪まないように距離を取って撮影して、編集アプリでトリミング
これは料理に限らず、おもちゃなどのブツ撮りでも同じです。被写体が歪むと大きさや形が伝わりづらくなってしまいますからね!


寄って撮った写真より歪みが気にならなくなりました。トリミングなら食器がはみ出す構図も簡単に作れるし、一石二鳥!
夜景をうまく撮影したい!
もう一つ、この時期によく見かける綺麗なイルミネーションの撮影ですが、暗すぎて手ブレしてしまうことがあります。高感度が使えるカメラであれば、速いシャッタースピードで手ブレをカバーできますが、それでも限界がありますよね。
どうしてもブレてしまうなら、ブレを利用して光の帯をアート写真として残してみるのも良いと思います。こちらは同じく「Xperia Z3」のマニュアルモードでISO感度設定を一番低い100にして、シャッタースピードが遅くなるようにしてみました。
シャッターボタンを押してスマホを振ると、このように光の軌跡が残ります。スマホの動かし方次第で、縦横・円など色々な軌跡を残すことが可能です。


イルミネーションならブレた写真もアート作品になる!?
ただし、スマホが飛んで行ってしまわないよう、ストラップなどでしっかりと固定して撮影しましょう。
もう一つ、人通りが多くて撮影した写真をSNSで共有するには、色々なプライバシーが心配・・・という場合はピントをわざとズラして撮影してみるのもテクニックの一つです。
例えばカメラの前に手のひらをかざして手のひらにピントを合わせます。コツはピントが合いやすいものを利用して、近くにピントを合わせることです。


画面をタッチして手のひらにピントを合わせる
近場にピントが合っているので、遠くがボケた写真になりました。SNSで共有する際などは、こうした配慮も必要かなと思います。
また、遠くなれば遠くなるほど大きくボケますので、小さな点でしかないイルミネーションが大きな光の集合体のように表現できます。


歩いている人の顔がボケるだけではなく、イルミネーションが幻想的な雰囲気に仕上がったと思いませんか?
以上、人に見せられる「イイ写真」を撮るためのテクニック紹介でした。これらのテクニックが参考になれば是非活用してみて下さい。
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