

「ドコモメール」をパソコン・タブレットで利用する方法
NTTドコモのスマホ・タブレット向けクラウドメールサービス「ドコモメール」がサービスを開始して1年4ヶ月ほど経過しました。筆者はサービス開始当初から使っていますが、特にトラブルもなく安定して使えています。
そんなドコモメールですが、普段送受信に使っているスマホ・タブレット以外のパソコン・タブレットなどからもメールの送受信ができる「マルチデバイス」に対応しています。皆さんはこの機能を使っていますか?
今回の特集では、ドコモメールをより便利にするマルチデバイス機能の設定・利用方法をご紹介します。
マルチデバイスで利用する準備をしよう!
ドコモメールのマルチデバイス利用には、普段使っているスマホ・タブレットの携帯電話番号とひも付いた「docomo ID」が必要です。事前に自分のIDを確認しておきましょう。もしも取得していない場合は、スマホ・タブレットのブラウザーで「dメニュー」を開いて以下の通りに進むと取得できます。
「docomo ID」の発行方法
- dメニュー→お客様サポート→サービス・メールなどの設定→docomo IDメニュー→docomo IDを発行
また、「docomo ID」やパスワードを忘れてしまった場合も「dメニュー」から以下の通りに進むと再確認できます。
「docomo ID」を忘れた場合
- dメニュー→お客様サポート→サービス・メールなどの設定→docomo IDメニュー→docomo ID/パスワードを確認
なお、新規取得・再確認をする際は、Wi-Fi接続やテザリングをオフにしてspモード経由で接続するようにしましょう。


「docomo ID」の取得・確認はspモードから行える
「docomo ID」の取得ができたら、今度は普段使っているドコモメールの「docomo ID利用設定」を有効化します。設定画面にアクセスするには「dメニュー」から以下のように進みます。
docomo IDの有効化方法
- dメニュー→お客様サポート→サービス・メールなどの設定→メール設定→spモードパスワード入力またはdocomo ID・パスワード入力→docomo ID利用設定の確認/変更
進んだ先の画面で「docomo IDでドコモメールを利用」項目を「利用する」にするとマルチデバイス利用ができるようになります。「利用しない」にするとマルチデバイス利用が停止します。オプションで他のデバイスから利用した際にメールで通知する設定もできます。


マルチデバイス利用には更に設定が必要。ほかのデバイスから利用があった場合にメールで通知する機能もある
Webブラウザからメールを利用できる
手持ちのパソコン・タブレットなどからメールの送受信ができる「ブラウザ版」(Webメール)では、Webブラウザさえあれば追加の設定・アプリを必要とせずドコモメールの送受信ができてしまいます。
Webブラウザを開いたら、こちらのページにアクセスしましょう。すると、docomo IDの認証画面になるので、IDとパスワードを入力しましょう。ここで「2段階認証」を有効にしていると認証コードの入力画面になるので、入力しましょう。
するとWebメールのトップ画面に移り、ドコモのサーバに保存されたメールが表示されます。標準では送受信ボックス(フォルダ)・メールの差出人とタイトル・本文が横一列に表示される「3ペインA」表示となっていますが、後二者が縦に並ぶ「3ペインB」表示やメールの差出人とタイトルをクリック(タップ)すると本文が表示される「2ペイン」表示を選択することもできます。
<「3ペインA」表示>


「3ペインA」表示のデザイン
<「3ペインB」表示>


「3ペインB」表示のデザイン
<「2ペイン」表示>


「2ペイン」表示のデザイン
メールの作成は「新規メール」、返信は「返信」または「全員に返信」をクリック(タップ)するとできます。絵文字やデコメール、デコメ絵文字にも対応しています。
フォーマルなメールからカジュアルなメールまで、幅広く対応できます。もちろん、ここで送信したメールはドコモメールのサーバに保管され、普段使っているスマホ・タブレットからも見れらます。


メールの作成画面。絵文字やデコレーション素材を使うこともできる。ちなみに普段の筆者は絵文字やデコメールは滅多に使わないらしい
IMAP対応の電子メールソフトウェアからも利用できる
普段パソコン・タブレットやスマホで使っている電子メールソフトを使ってドコモメールを受信することもできます。
お使いのメールソフトがIMAP(Internet Messaging Access Protocol)方式での受信に対応していればOKです。設定が必要な項目は以下のとおりです。
- メールアドレス:ドコモメールで使っているもの(「@docomo.ne.jp」も忘れずに)
- メールサーバ(受信):imap.spmode.ne.jp
- メールサーバ(送信):smtp.spmode.ne.jp
- サーバのポート番号(受信):993
- サーバのポート番号(送信):465
- ユーザID:docomo ID(メールアドレスとは一致しない場合もあるので注意!)
- ユーザパスワード:docomo IDのパスワードまたはセキュリティパスワード(※1)
- IMAP(受信)認証:LOGINまたはAUTHENTICATE(LOGIN)
- SMTP(送信)認証:行う(認証ユーザーID・パスワードは上のものと同じ情報を入力)
- サーバの暗号化(送受信とも):SSL(SSL 3.0以上を満たす必要あり)
最近のメールソフトはメールアドレスから設定情報を自動的に取得してくれることもありますが、ドコモメールでは残念ながらこの機能に対応していません。この情報を参考に設定しましょう。
ちなみに、パソコン用の主なメールソフト(「Microsoft Outlook」や「Mozilla Thunderbird」など)についてはドコモのWebサイトでも設定例が公開されているので参考にしても良いでしょう。
(※1)「セキュリティパスワード」は「docomo ID」で2段階認証を有効にしているユーザがドコモメールを電子メールソフトで使うために自動生成するパスワードです。普段使っているスマホ・タブレットの「dメニュー」から以下のように画面をたどると取得できます。なお、テザリング中やWi-Fi接続中は取得できないので注意しましょう。
- dメニュー→お客様サポート→サービス・メールなどの設定→docomo IDメニュー→セキュリティパスワードを設定


筆者愛用の「Microsoft Outlook 2013」でドコモメールを取得した図。ちなみに筆者はパソコン・スマホ・タブレットともに英語表示が好みなので、Outlookも英語版を愛用している
別のドコモのAndroid端末から利用
最近のドコモのAndroid端末は「docomo ID認証」に対応しています(対応機種一覧)。対応機種ではドコモメールを始めとする「ドコモクラウド」サービスの認証に携帯電話番号ではなく「docomo ID」を利用します。
ということは、「docomo ID」認証対応機種ではSIMが抜けている状態、あるいは別のSIMカードが入った状態でもメインのスマホ・タブレットのドコモメールアドレスを使ってドコモメールアプリ(バージョン30100以上)からメール送受信ができてしまうのです。
やり方はかんたんで、端末設定の「ドコモのサービス/クラウド」(機種によって若干文言が異なる場合があります)から「docomo ID設定」を選び、ID変更または認証したあと「ドコモメール」アプリを起動(またはインストール)すればOKです。
ただし、以前に使っていたIDとひも付いたドコモメールの送受信データは端末からは削除されてしまう(サーバには残っています)ので注意しましょう。また、ほかの「docomo ID」を利用するアプリにも影響が及ぶ可能性があることも忘れないようにしましょう。


端末設定の「docomo ID設定」からメールの送受信に使いたい「docomo ID」に切り替える(または認証する)と、その「docomo ID」とひも付いたメールアドレスでアプリからのメール送受信が可能に
ドコモメールは様々な方法でマルチデバイス利用ができます。やり方が簡単なものから、若干ややこしい設定のものまでありますが、スキルと用途に合わせて使い分けるとよりスマートに使えるはずです。是非、本記事を参考に使ってみてください!
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