

大手キャリアの料金プランの“要点”をつかもう!
「大手キャリアの料金プランは分かりづらい」とよく言われています。とりわけ、いわゆる「新料金プラン」になってからは「ややこしくて…」という声をよく聞きます。
しかし、実際はプランの組み立てが変わっただけで、ルールさえ知ってしまえばそこまでややこしいものではありません。まずは、NTTドコモ、au(KDDIと沖縄セルラー電話)、ソフトバンク・Y!mobileのスマートフォン向け料金プランの構造と特徴をおさらいしてみましょう。
※「学割」のように対象者が限られる割引と、端末購入に伴う割引(「月々サポート」「毎月割」「月月割」など)は考慮に入れていません。ご了承ください。本文中の料金は、特記のない限り税別です。
NTTドコモ:長期利用割引が充実
NTTドコモの新料金プランは「カケホーダイ&パケあえる」というニックネームが付いています。「カケホーダイな基本プラン」と「家族内の他ユーザとパケット通信容量を分け合える(共有できる)」という、名前通りの特徴を持ちます。
基本プラン:音声通話しないなら「カケホーダイ」じゃなくてもOK!


音声通話しないなら「カケホーダイ」じゃなくてもOK!
スマホ・タブレット用の基本プランは、国内通話(※1)が時間無制限でかけ放題な「カケホーダイプラン(スマホ/タブ)」、それに1通話あたり5分以内の時間制限を設けた「カケホーダイライトプラン」、データ通信のみできる「データプラン(スマホ/タブ)」の3種類があります。
<ドコモの基本(通話)プラン>
基本プラン | カケホーダイプラン(スマホ/タブ) | カケホーダイライトプラン | データプラン(スマホ/タブ) |
特徴 | 国内通話(※1)が24時間無料 | 5分以内の国内通話がいつでも無料 | 通話を一切しないスマホ・タブレットに最適 |
料金(2年契約あり) | 2,700円 | 1,700円 | 1,700円 |
料金(2年契約なし) | 4,200円 | 3,700円 | 3,700円 |
他のキャリアにない大きな特徴は、スマホでもデータ通信専用プランを契約できることです。ただし、カケホーダイライトプランと基本料金が同一の1700円となります。
カケホーダイライトプランは、特定のパケットパック(※2)に加入することで申し込めます。それ以外のプランについては、組み合わせるパケットパックに制限はなく「申し込まない」という選択肢もあります。この場合、パケット通信料金が別途かかります。
※1:プレフィックス通話(「00」で始まる番号への通話)、ナビダイヤル(「0570」で始まる番号への通話)など、特殊な電話番号への発信は対象外。「050」で始まるインターネット電話は対象
※2:シェアオプションの子回線の場合、シェアグループの代表回線で契約しているパケットパックが条件として適用される
パケットパック:家族を重視「シェアグループ」利用が便利


ドコモの新プランは家族でのシェアが前提
パケットパックは、端末を問わず共通です。1人用の「データパック」、複数人または3台以上の端末を使う人向けの「シェアパック」、らくらくスマートフォン契約者専用の「らくらくパック」の3種類があります。
使い切れなかったデータ容量は、らくらくパックと「データSパック」を除いて翌月まで1GB単位で繰り越し利用できます。これらとは別に、ネット接続サービス(「spモード」や「mopera U」など)の月額料金がかかります。
<ドコモのパケットパック>
利用人数 | パケットパック名 | 通信容量 | 料金 | 翌月容量繰り越し | カケホーダイライトプラン | シェア代表 |
1人(2台まで) | らくらくパック | 200MB | 2,000円 | × | × | × |
1人(2台まで) | データSパック(小容量) | 2GB | 3,500円 | × | × | △(同一名義2台まで) |
1人(2台まで) | データMパック(標準) | 5GB | 5,000円 | ○ | × | △(同一名義2台まで) |
1人(2台まで) | データLパック(大容量) | 8GB | 6,700円 | ○ | × | △(同一名義2台まで) |
2人以上(1人で3台まで) | シェアパック5(小容量)(※3) | 5GB | 6,500円 | ○ | ○ | ○ |
2人以上(1人で3台まで) | シェアパック10(小容量) | 10GB | 9,500円 | ○ | ○(※4) | ○ |
2人以上(1人で3台まで) | シェアパック15(標準) | 15GB | 12,500円 | ○ | ○ | ○ |
2人以上(1人で3台まで) | シェアパック20(大容量) | 20GB | 16,000円 | ○ | ○ | ○ |
2人以上(1人で3台まで) | シェアパック30(大容量) | 30GB | 25,000円 | ○ | ○ | ○ |
※3:2016年3月1日開始予定
※4:シェアパック10は2016年3月1日から契約可能
ドコモの場合、代表回線のパケットパックを共有する「シェアグループ」の利用が便利です。シェアグループの子回線は、パケットパックの代わりに「シェアオプション」(月額500円)に加入することで、親回線の通信容量を共有できます。共有できる対象は、以下の通りです。なお。「らくらくパック」はシェアグループの親回線にはなれません。
- データパック(2台目プラス):同一名義の2回線(親回線+子回線)
- シェアパック:「ファミリー割引」グループ内の回線(代表回線を含めて最大20回線)
料金は、通常はシェアグループの代表回線にパケットパック料金、子回線にシェアオプション料金がそれぞれ請求されます。ただし、代表回線の契約者が「シェアパック分割請求オプション」を申し込むと、シェアグループに関連する料金(※5)をグループ内で均等割することもできます。
※5:シェアパック料金、シェアオプション料金、「スピードモード」利用料、「1GB追加オプション」利用料、「ずっとドコモ割」の割引額


ドコモでは、シェアグループ内でシェア関連の料金を均等請求できる
ドコモならではの長期優遇「ずっとドコモ割」
カケホーダイ&パケあえるの最大の特徴は、ドコモの契約期間に応じてパケットパック料金が割引となる「ずっとドコモ割」が設定されていることです。パケットパックの契約回線(シェアグループの代表回線)が長期のドコモユーザであれば、よりおトクに使えます。
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<「ずっとドコモ割」の割引額>
パケットパック名 | 5年以上 | 8年以上 | 10年以上 | 15年以上 |
らくらくパック | なし | なし | なし | 600円 |
データSパック(小容量) | なし | なし | なし | 600円 |
データMパック(標準) | なし | なし | 600円 | 800円 |
データLパック(大容量) | なし | なし | 600円 | 800円 |
シェアパック5(小容量) | なし | なし | 600円 | 800円 |
シェアパック10(小容量) | 300円 | 600円 | 800円 | 1,000円 |
シェアパック15(標準) | 300円 | 600円 | 800円 | 1,000円 |
シェアパック20(大容量) | 600円 | 800円 | 1,000円 | 1,500円 |
シェアパック30(大容量) | 800円 | 1,000円 | 1,500円 | 2,000円 |