生活に支障が出るほど熱中している人は注意が必要です。
2018年より、ゲーム業界・医療業界で「ゲーム依存症」(ゲーム障害)について話題となっています。
子どもだけでなく、大人も多いとされるゲーム依存症。ゲーム依存症とはどのようなものか、注意すべき人やゲームとの付き合い方も含めご紹介します。
ゲーム依存症とは
ゲーム依存症とは、ゲームに依存し生活に支障をきたしているにも関わらず、自分の意志でやめられない病気です。
ゲーム依存症の正しい名称は「ゲーム障害」。
WHO(世界保険機関)が2018年に、精神疾病のひとつとして「国際疾病分類」へ盛り込みました。2019年5月のWHO総会で正式に決定され、2022年1月から発効される予定です。
出典:WHO「ニュース:国際疾病分類」
ゲーム依存症の特徴からみる注意すべき人
依存症は自分を含む誰かが困ること。健康面や経済面、人間関係などに問題が生じ、支障をきたします。
つまり、ゲームを優先しすぎることで、自分や家族の生活に不都合が生じるのです。
ゲーム依存症の特徴として次の5つが挙げられます。
- ゲームをする時間や環境をコントロールできない
- 生活のなかでゲームを最優先にする
- 家族や友人など対人関係に問題が生じてもゲームをする
- 個人や家族、社会、学習などに重大な問題が生じる
- ゲームのためにお金を使いすぎ借金をする
こうした特徴に当てはまり、問題が生じている状態が12か月以上続くと「病気」と判断されます。(12か月より早くに、ゲーム依存症と判断される場合もあります)
たとえば、
- 気づいたら1日睡眠も食事もロクにとっていなかった
- ゲームのしすぎで奥さんとケンカになった
- ゲームのイベントを攻略するために仕事をサボった
などに覚えのある人は特に注意が必要です。
出典:厚生労働省「依存症についてもっと知りたい方へ」
朝日中高生新聞『「ゲーム依存」あなたは大丈夫?』
後悔しないために!ゲームとの上手な付き合い方
ゲーム依存症は病気です。やめたくても、やめられない。
自分の意志でコントロールできない状態になり、本人も苦しむこととなります。
そうなってしまう前に、コントロールできるうちにゲームと上手に付き合えるようになっておきましょう。
ゲームと上手に付き合うには、
- 時間を決めて遊ぶ
- 他の趣味も持つ
- ゲームをしない日をつくる
など「ゲームが全て」の生活にならないよう、工夫することが大切です。
楽しみは一瞬、後悔は一生
あなたが生きているのは現実(リアル)です。インターネットの世界は本当に人とつながっているものの、あくまで第2の世界。
私もゲームが大好きで、小学生の頃は夜中までゲームをしていました。しかも、親にバレないようペンライト片手に布団のなかで。これが影響してか、現在の視力は酷いものです。コンタクトをしなければ、景色と人が同化してしまうほど。
楽しみは一瞬、後悔は一生です。
いっときの楽しみだけ求めず、後悔のないよう自分でコントロールしていきたいですね。