

Androidユーザーにはおなじみの画面オーバーレイ問題。
アプリをインストールしても「画面オーバーレイを検出」と表示されすぐ使えず困ったという方も多いのではないでしょうか。また、iPhoneから機種変更して初めてAndroid機種を使う方も「画面オーバーレイを検出」は驚くトラブルの一つです。「画面オーバーレイを検出」の全容に迫ります。
画面オーバーレイとはどういう状態か


画面オーバーレイとは画面上にオーバーレイしている、つまりアプリが画面の上を覆っているという意味です。ざっくりいうと他のアプリが起動している状態。特に常時起動しているブルーライト防止のアプリなどが代表例です。とはいえ、アプリの種類に限らずオーバーレイ扱いになるものはあるようです。
この画面オーバーレイの状態で、新しくインストールしたアプリを起動すると「画面オーバーレイを検出」と表示が出ることがあります。この表示がされると「設定を変更」の画面に誘導されますが、いきなりこれを表示されて何をどうすればいいのかわかる方は少ないでしょう。設定を変更しないと新しくインストールしたアプリは使えません。
ちなみにiPhoneではアプリの同時起動に特に制限がないので、発生することがない表示になります。
「画面オーバーレイを検出」を解消するためには


「画面オーバーレイを検出」が出たら、解決方法としては2種類あります。
まず一つは画面オーバーレイを不可にすること。これはアプリごとに設定をする必要があります。どういうことかというと、例えばAというアプリをインストールした後に、Aというアプリを起動中に他のアプリの画面オーバーレイを不可にするということです。ですのでアプリをインストールするごとに画面オーバーレイを不可にすれば解決です。
設定方法ですが、
設定→アプリ→他のアプリの上に表示→インストールしたアプリを選択し「不可」を選択
という手順です。
もう一つは画面オーバーレイ状態のアプリを終了すること。これは単純に該当のアプリを終了すれば良いのですが、どのアプリが画面オーバーレイ状態になっているかわからない場合は、「設定」→「アプリ」→「他のアプリの上に表示」→起動中になっているアプリを強制終了
という手順です。
Android機種によって表示されるメニュー名や場所は異なる可能性があります。
「画面オーバーレイを検出」はフィッシング詐欺防止用の警告


そもそもなぜ「画面オーバーレイを検出」表示が起こるかというと、フィッシング詐欺対策というのが理由です。スマホゲームやニュースサイトを見ていると、画面上に広告が表示されてわずらわしいことがあるでしょう。あの画面を覆い隠すように出る表示はオーバーレイ状態です。
ただの広告ならまだいいのですが、パスワードの入力など重要な個人情報を入力させようとする画面オーバーレイ表示があります。例えば画面オーバーレイでフィッシング詐欺のパスワード入力表示がされ、よくわからず入力してしまうと、あなたのスマホは外から不正に操作し放題になってしまうのです。
ですので、アプリの起動時に「画面オーバーレイを検出」が表示されるというのは、他のアプリの怪しい動きを制限しようということなのです。AndroidのアプリはAppleストアほど審査が厳しくないので稀に詐欺目的の怪しいアプリが存在します。
まとめ:画面オーバーレイの意味を理解しよう


「画面オーバーレイを検出」表示自体は有益ですが、アプリをインストールするたびに表示されるのは煩わしいものです。今後のアップデートで改善されることが望まれます。意味もないのにやたら画面オーバーレイをしたがるような怪しいアプリをインストールしないことも重要です。