AmazonとGoogleが音楽の無料化へ。スマートスピーカーを使用した広告戦略

AmazonとGoogleが、スマートスピーカーユーザーに対する無料での音楽配信サービスを開始しました。無料で音楽を聴けるといえばこれまでSpotifyの一強でしたが、その牙城を崩す可能性のある流れが今始まっています。スマートスピーカー設置で音楽が無料になるとは、どういうことなのでしょう。

Google Homeを設置すると無料で音楽が聴ける

GoogleのスマートスピーカーであるGoogle Homeをデバイスに接続して、音声操作で楽曲再生をすると「無料版のYouTube Music」と「無料版のSpotify」を利用することができます。

ここまでなら、「いやいや、それGoogle Home設置しなくてもできるし」と思う方も多いでしょう。しかし、Google Homeを使用して「無料版のSpotify」を再生した場合、なんと広告が再生されません。前の曲に戻ることはできず、曲を飛ばすのは1日6曲までの制限があります。

通常の無料版Spotifyではアルバムの指定はできませんが、Google HomeからSpotifyの操作を行えば可能になります。5〜6曲に1曲指定していない曲が流れるようですが、それでも使い勝手はなかなか良いです。

広告は再生されず、アルバムの指定ができるとなると、無料版としてはかなりの特典です。Google Homeを使用している方は是非無料版のSpotifyを同期しましょう。

Alexa搭載スピーカーを設置すれば無料で音楽が聴ける

AmazonのAiであるAlexaを設置したスマートスピーカーをデバイスに接続して、音声操作で楽曲再生をするとAmazon Musicを無料で再生できるようになりました。これは2019年4月18日にAmazonから発表されたばかりで、現在はアメリカ国内のみで提供されています。まだ詳細は伝わっていませんが、広告は再生中に挿入されるようです。

なぜスマートスピーカーを使用すると無料なのか

Spotifyが無料で音楽を提供できるのは再生中に挿入される広告収入によるものです。Spotify全体の収益のうち広告収入が全体の10%、残りの90%が有料会員(日本国内だと月額980円)の会費による収入ということです。

ユーザーに無料で音楽を提供するためには、代わりに誰かがお金を払わなければなりません。結局のところAmazonやGoogleも広告での収入をそれに充当する狙いはあるようです。そのために、スマートスピーカーを使用すれば音楽が無料で再生できるというサービスは、無料で再生できるというのを餌にスマートスピーカーで自社のインフラを各家庭で整えさせることが第一の目的でしょう。

自社製品でのインフラが構築された家庭内で、GoogleもしくはAmazon社が契約した企業の広告を音声で流すのか、はたまた別の方法が今後生まれるのか。なんにせよ、企業規模としてはGoogleもAmazonも、Spotifyとは比較にならないほど大きく、ビジネス上の展開は無限です。

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