あなたのスマホ、本当に「防水」?今さら聞けないIPXの意味

行楽シーズンを目前に迎え水辺でスマホを利用するシーンが増えます。耐水性能や防水機能アリと謳ったスマホが現在ではかなり主流になっていますがどの程度の能力を持っているのでしょうか。

完全防水と生活防水の違い

まず気をつけないといけないのは耐水や生活防水と謳っているスマホは、大量の水をかけられると故障すると考えた方が良いです。水に浸かっても大丈夫なのは、完全防水機能のあるスマホということになります。

この生活防水や完全防水の性能に関しては、規格が定められています。具体的には防塵機能の規格と一体化しているIPXという規格です。

IPXは、IP56やipx6というような表示をされます。IPの後にまず防塵、その次に防水の性能の等級が現される数字が置かれているのです。

ですので、 IP 56という企画の製品の場合防塵機能は、6段階中上から2番目の粉塵が中に入らないレベル。防水機能は8段階中上から3番目の、1mの水に30分つけても浸水しないレベルということになります。

スマホに関しては防塵機能の等級は記載されていないものが多いです。防水機能の等級のみの記載になっているため、 IPX4であったりIPX5、IPX6というような表示になります。

IPXの規格別性能

等級の中で完全防水として認められているのは、IPX5以上になります。IPX4以下に関しては生活防水ですので、大量の水をかけられたり水没をすると故障します。以下防水の規格について定められている内容です。

IPX0水の浸入に対して、特には保護されていない テストなし
IPX1垂直に落ちてくる水滴に よって、有害な影響を受けない 200mmの高さより 3〜5mm/分の水滴、10分
IPX2垂直より左右15°以内からの 降雨によって有害な影響を受けない 200mmの高さより15°の範囲 3〜5mm/分の水滴、10分
IPX3垂直より左右60°以内からの 降雨によって有害な影響を受 けない 200mmの高さより60°の範囲 10l/分の放水、10分
IPX4いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない 300〜500mmの高さより 全方向に10l/分の放水、10分
IPX5いかなる方向からの水の直接噴流によっても、有害な影響を受けない 3mの距離から全方向に 12.5l/分・30kpaの噴流水、 3分間
IPX6いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても、有害な影響を受けない 3mの距離から全方向に 100l/分・100kpaの噴流水、 3分間
IPX7規程の圧力、時間で水中に沒 しても水が浸入しない水面下・15㎝〜1m、30分間
IPX8水面下での使用が可能 メーカーと機器の使用者間の取り決めによる

IPX4に関しては例えば台風や大雨の中、短時間携帯電話を使用しても、基本的には故障はしないというレベルになります。IPX5に関しては大量の水を全方向からかけても大丈夫ということになるので、流水の中に短時間落としてしまっても問題ないレベルというように推測ができます。IPX6、IPX7に関しては30分以上水没させてしまっても大丈夫なので、これはいわゆる完全防水のイメージに合致するものでしょう。

あくまで完全防水は事故対策

注意点としては、IPX6、IPX7の完全防水だったとしても水中で使うことを想定して作られているわけではないということです。仮に完全防水の携帯を水中で使って故障してしまった場合、保証の対象外になります。あくまで水中に事故的な意味合いで落としてしまった場合に、防水できるというものだと考えてください。

お風呂場で石鹸やシャンプーなどに濡れてしまった、海で海水に落としてしまった、お風呂場の浴槽に落としてしまったなどはいわゆる通常の状態の水への水没ではないので、完全防水のスマホであったとしても故障しないという保証はありません。GoProなどのアクションカメラみたいに、そのまま水中に沈めて撮影などをする用途での使用はダメです。

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