

通勤電車などの長距離移動で、イヤホンを耳につけ音楽を聴いていませんか。もしくは、イヤホンを長時間つけっぱなしでゲームや動画を楽しんでいませんか。
実はそのイヤホン、長時間使用することで耳にカビが生える原因になるのです。
梅雨など、湿気が多く蒸れやすくなる時期はカビが生えやすくなるもの。カビが生えるのは、水周りや食べ物に限ったことではありません。人間の耳のなかにも、カビが発生するのです。
「えっ!まさか!」そう思ったあなたへ、耳にカビができる病気や原因についてご紹介します。
また、イヤホンを使用するうえで、どのように予防していくのが良いのかも解説。
イヤホンの長時間使用を見直してみましょう。
目次
最悪の場合は鼓膜に穴が?耳にカビが生える病気とは


耳のなかでカビが繁殖する「外耳道真菌症」
外耳道とは耳の穴から鼓膜まで続く部分を言います。また、真菌とはカビやキノコ、酵母の総称です。
普段から空気中にある真菌が耳のなかで繁殖してしまい「外耳道真菌症」となってしまいます。
主な症状としては、強いかゆみや痛みなど。治療期間はカビの種類にもよりますし、その人自身の健康状態や抵抗力によっても左右されます。長引けば数ヶ月ほどかかるそう。
カビの繁殖が進むと、聴力にも影響が出ます。また、最悪の場合は鼓膜に穴を開けてしまうことも。
出典:時事メディカル
川村耳鼻咽喉科クリニック
イヤホンも原因のひとつ!耳にカビが生えてしまう原因とは
耳のなかにできた傷にカビがついて増殖
外耳道真菌症の主な原因は、耳かきやイヤホンが原因でできた傷にカビが付着して増殖すること。
健康的な皮膚であれば、自浄作用と異物侵入を防ぐバリアーが機能しています。しかし、傷ができている部分は抵抗しきれずに、カビの繁殖を許してしまうのです。
さらに、耳を長時間ふさいだ状態にすると、耳のなかが蒸れて湿気が多くなります。イヤホンを長時間つけ続けることで、菌が繁殖しやすい環境が整ってしまうのです。
耳のなかにカビが生えるのを防ぐイヤホンの使い方
ではイヤホンを使う際、耳のカビを防ぐためどのようなことに意識したら良いのか。ポイントをご紹介します。
1時間聴いたら5分休憩を意識して長時間使用を避けよう
難聴の対策と同じ目安で休憩を取りましょう。イヤホンの長時間使用、つけっぱなしを控えます。
連続して使用したいときは、1時間聴いたら5分休憩することを意識。子どもの場合は30分ごとが目安です。
耳のなかに湿気がこもらないよう、イヤホンをつける時間を短くしまします。
穴を直接ふさぐイヤホンよりも、耳を覆うタイプのヘッドホンの方が良いとされているため、買い替えの検討もしてみましょう。
出典:日本橋大河原クリニック
ライブドアニュース
イヤホンをこまめにお手入れしよう
耳に直接触れる部分のお手入れをして、清潔に保つのも大切です。消毒用アルコールを綿棒に染み込ませ、イヤーピースの穴の内側を掃除します。
また、耳に触れる部分はアルコール入りのウェットティッシュなどで拭いてお手入れ。お手入れ後に使用する際は、よく乾燥させたうえで使ってくださいね。
また、イヤーピースの素材や大きさは自分の耳の穴の大きさに合ったものにしましょう。合わないものを使用していると、傷の原因になってしまいます。
好みも大切ですが、自分の耳に合っているのかにも意識することが大切です。
出典:健康づくりかわら版
甘くみてると恐い!耳の健康にも要注意


普段なにげなく使っているイヤホンが、耳のなかにカビが発生する原因になるのは恐いですよね。
湿気が多く、ジメジメする日本の梅雨はカビにとって絶好の繁殖期間です。
イヤホンの使用時間や耳かきの頻度などを見直し、耳の健康にも注意を向けましょう。