ホワイト国除外で韓国のスマホメーカーになぜ損害?日本から部品が輸入できなくなる影響

韓国SamsungやLGに代表される韓国スマホメーカーの間で、日本のホワイト国からの韓国除外による動揺が広がっています。日本から輸出規制がされたことによって、スマホの部品が従来のように仕入れられなくなり製造に影響が出るという懸念が叫ばれているのです。詳しい状況を調査しました。

そもそもなぜ韓国をホワイト国から除外するのか

2019年8月2日、日本政府は安全保証上の問題を理由に韓国をホワイト国から除外しました。安全保障上の問題とは「韓国が日本から輸入した兵器に転用可能な物品を、北朝鮮等の第三国に輸出している疑いがある」ということです。

当然韓国は反発しますので、日本側としては「運用に問題がないということを証明する書類を提出してください」と告知しますが、韓国側からは提出されることがありませんでした。そのため、日本は韓国をホワイト国から除外しました。

兵器に転用可能な物品はスマホ素材でもある

ホワイト国除外に先立って、日本は輸出を規制する3品目を発表します。

  • フォトレジスト:スマホの半導体を保護する素材
  • フッ化水素:スマホの半導体を洗浄する液体
  • フッ化ポリイミド:スマホのディスプレイの原料となる素材

いずれもスマホの製造に欠かせない部品です。韓国ではSamsungやLGなど、海外でも有名なスマホメーカーが存在しており、これらの素材の輸入が規制されることで生産ラインに大きな影響が出るとされています。

具体的にどのような影響が出るのか

実際は影響が出るとは行っても、韓国側が輸入するにあたっての手続きが厳格化されるだけで、全く仕入れられなくなるわけではありません。これまで簡易な手続きで輸入できていた物品が、事前の手続きに時間がかかるようになるのです。

そのため、ホワイト国から除外されてしばらくの間は、除外後の最初の輸入の手続きにかかる時間だけ輸入が止まることが考えられます。その間のスマホの製造に大きなダメージがあるのではないかということなのです。

しかし、大手メーカーに関しては2〜3ヶ月程度分の備蓄はあるということなので、よほど輸入再開まで長期化しなければダメージはそこまでないでしょう。問題は、韓国側がホワイト国除外自体をゴネまくり、輸入再開に必要な手続きを拒否したケースです。この場合、韓国メーカーの素材が枯渇し、スマホの製造自体がストップする危険があります。

今回規制が確定している3品目は日本企業のシェアが5割を超えており、新たな調達先を探すのが非常に困難との見方が強いです。韓国内企業の素材では質に不安があり、中国や台湾から輸入拡大しても穴埋めできるには至らないといいます。

スマホ勢力図に動きが出るか

現状で特に影響が出るのは、スマホのカメラ部分やイメージセンサーの製造に関してということです。しかし、今後さらに規制される品目が増える可能性があり、日本のホワイト国からの韓国除外がスマホの世界的シェアを塗り替える可能性すら出てきました。Samsungの凋落は、あり得ないことではないのです。

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