

楽天モバイルが大手キャリアとして参入をしてから、早くも1ヶ月が経ちました。格安ケータイの人気者だった楽天モバイルは、MNO参入をしてからどのような評判を得たのでしょうか。
サービス開始前から不安要素が膨らむ


楽天モバイルは、10月1日からのMNOサービスが「無料サポータープログラム」として2020年3月まで施行されることを発表しました。
サポーターには、東京23区内や大阪市や神戸市、名古屋市などに在住の18歳以上が応募可能で、5,000名の募集に対し初日で定員を突破するなど大きな反響を呼びました。(現在は募集は締め切られています)
このサポータープログラム、本格サービスを開始する前にサポーターを募ることでどのエリアが電波が繋がりにくいか、などを調査するいわゆる「モニター」なのですが、とても高い倍率の中で当選された無料サポーターからは、サービス開始直後から悲鳴があがっていました。
「回線がつながらない!」問い合わせが殺到
無料サポーターは、楽天のSIMカードをスマホに挿入して回線開通をするのですが、どういうわけか圏外のままで回線が開通できない、というケースが多発しているようです。
楽天モバイルは、カスタマーサポートとしてオンライン相談(チャットサポート)を用意しているのですが、このサポートがとにかくつながらない、という声も多く見られました。
楽天モバイル側は、回線開通には対象スマホでの開通作業を行うこと、楽天電波の圏内かつ電波状況が良好な場所で開通作業をするよう公式で発表しています。
また、先日カスタマーサポートの対応については「人員を増強して対応にあたっている」と楽天の三木谷社長より発表がありました。
楽天モバイルは、現在の大手3キャリアとは設備が違い、「仮想化ネットワーク」という方式を採用しています。これが成功すれば世界初となり、低コストでアップデートが可能になることから他の大手キャリアよりも安い料金でサービスを提供することができるとされてきました。
しかし、第4のキャリアとしての華々しいデビューはお預けとなってしまった様子。今回の一連の流れを見た総務省は、楽天に詳細を説明するよう求める事態にまで発展しています。
開通できれば速度はまずまずの様子


今のところネガティブな要素が多く見えますが、実際に開通が完了し使えるようになったサポーターからは「速度はまずまず」との声があがっています。
現在は都内や地方都市在住のサポーターだけなので、今後地方での対応にも期待したいですね。とは言っても、現在の大手3キャリアも現状になるまでに相当な設備投資をしていますので、道のりは長いと言えるかもしれません。
楽天モバイルの今後の対応に期待

今回の流れを見るに、サービス開始時期が時期尚早だったのでは、という懸念は拭えません。
現代人は、ネットワークに繋がることが「当たり前」となってしまっているため、回線がつながらない、という点においてはシビア。第4のキャリアとして新しい道を進むこと選んだなら、早急な対応が必要となりそうです。
しかし、楽天モバイルのサービスが軌道に乗れば、ユーザーにとってメリットが大きく、技術としても素晴らしいものになります。今後の対応に期待ですね。
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