

新しいカタチの求人メディア「Wantedly」が注目を集めています。従来の求人メディアのように仕事に応募するのではなく、SNS感覚で仕事とワーカーのつながりを持つことをビジョンとしているWantedly。いったいどんな特徴があるのでしょうか。
Wantedlyとは

Wantedlyは2012年2月にリリースされたビジネスSNSです。Facebookと連携することができ、そのつながりを活用したソーシャルリクルーティングサービスや、転職、採用、インターンにも使用することができます。
利用者は120万人以上で、特に20代、30代の若い世代のビジネスパーソンが中心となっています。なかでも、エンジニアやWebデザイナー、セールスなどIT・Web系のスタートアップ、ベンチャー企業からの人材募集が多く、続いて総合商社や大手企業となっている印象です。
Wantedlyを利用している企業も急増していて、最近では官公庁も利用しているそう。幅広い職種の中から自分に合った仕事が見つけられそうです。
Wantedlyの特徴


Wantedlyでは、従来の求人メディアのように仕事内容について詳しく記載されているわけではありません。働き手としては重要視したい「福利厚生」「給与」などは募集要項に記載することをWantedly側がNGとしています。
これは、Wantedlyが「共感で仲間とつながる」ことを重要視しているから。ただ会社と労働者という関係を仲介するのではなく、Wantedlyを通して気になるな、おもしろそうだな、といった応募者の気持ちから会社とつながってほしい、としているからなのです。
応募前に気軽に企業訪問ができる
従来であれば、エントリー→書類選考→面接となるのが採用の流れですが、Wantedlyでは気になる企業に応募する前にどんな会社なのか知ることができる「企業訪問」ができます。
気軽に企業とコンタクトをとることができ、「話を聞きに行きたい」というボタンを押せばすぐに次のフローへ移ることができます。


募集ページに用意されているボタンは上記の2つのみ。「応募」ボタンがないだけでかたくならずに企業としっかり話ができる雰囲気があります。
自分の価値観にあった企業とつながる
Wantedlyでは、上述のように福利厚生や給与などの募集要項は記載されていません。人材募集をしている企業のビジョンや仕事内容、そこで働く人たちに共感する人たちとつながることを目的としているためですが、これは企業側も同じ。
Wantedlyに登録していると、自分の価値観に合いそうな企業からスカウトがくることがあります。転職サイトなどは条件に当てはまる人に一斉メールをしていることが多いですが、Wantedlyは違います。
しっかりとプロフィールを見て、応募者自身をしっかり確認してスカウトメールを送信しているのです。そのため、Wantedlyを利用する場合は、プロフィールを充実させておくことがカギと言えます。
SNSやカジュアルさを重視したい人におすすめ

Wantedlyは働く人たちのつながりを重視し、「はたらくこと」に対して同じ価値観を持つ人たちとのつながれるように工夫されています。そのため、SNSのようにメッセージの返信率などは高く、アプリだけで手軽に仕事探しができるのもメリット。
ただし、企業とのビジョンマッチなどをメインとしているため「楽しく働きたい」という方向け。新卒採用やインターンにも活用できるので、学生にもおすすめです。