

最近のスマホは高機能化が進み、10万円を超えるものも多く出てきました。高額なため、多くの人が月々の支払いを抑えるべく分割購入を選んでいますよね。
しかし、最近スマホの分割購入ができなかった、という声がSNSでもよく見かけるようになりました。今まではなんの問題もなかったのに急になぜこのような声が多くなってきたのでしょうか。
今やライフラインとも言える携帯電話が買えなくなる背景について、調べてみました。
目次
審査が厳しくなるボーダーラインがあった


分割購入を選ぶ人がなぜ、多いのかといえばシンプルに「スマホがあまりにも高いから」ですよね。今では10万円を超えるものも珍しくなく、家電製品よりも高くなってしまいました。
高機能化がめざましいスマホでは、カメラ性能などがよくなればなるほどそれだけ価格も高くなります。ですが、一昔前までは3〜4万円ほどで変えた携帯電話がいきなり10万円超…一括で支払える人は多くはありません。
そこで、スマホを新しく買い替えたり新規契約する場合は分割購入を希望する人が多いのですが、ここでキーとなるのがスマホ本体が10万円超の場合。実は、分割購入の際に行われる審査では、金額が10万円を超えると厳しくなるとされています。
10万円以下であれば、支払いに延滞がないかどうかを確認する簡単な審査のみになりますが、10万円超となると年収や過去の延滞状況など高額ショッピングでローンを組むのと同じ審査が行われます。
審査に落ちる原因は主に3つ

審査に落ちてしまう原因は主に以下の3つです。
- 携帯電話料金の支払い滞納
- 金融事故を起こしたことがある
- クレジットヒストリーに問題がある
上記3つのなかで当てはまる項目があった方は審査に落ちる可能性が高くなります。では、詳しく見てみましょう。
携帯電話料金の支払い滞納履歴がある場合
たとえば、口座振替日に入金を忘れていてあとから支払った、という経験がある人もいるかと思います。このとき、すぐに支払われていれば問題はありませんが何度も繰り返している場合審査が通りにくくなる可能性があります。ひとつの目安は過去2年以内に携帯電話料金の支払いを3回以上遅れた事があるかどうかでしょう。
また、支払い遅延よりも重く見られるのが支払いをせずに利用を止められた場合。滞納の末に利用停止となったことがある場合は、停止となったときから2年間は遅延・滞納をせずに支払い続けて信用回復に努める必要があります。
金融事故を起こしたことがある場合
金融事故とは、支払いに問題があれば事故とみなされますが自己破産もそのひとつです。金融事故を起こすと信用情報機関にその履歴が残るため、審査に影響を及ぼします。
金融事故は、上記以外に奨学金の滞納も信用情報機関に登録されるので注意が必要です。
通常5年、自己破産は10年間は情報が消えないため、現在の支払い能力には問題がなくても、金融事故の履歴が消えていなれば審査に通らない可能性が高くなってしまいます。
クレジットヒストリーに問題がある場合
クレジットヒストリー(以下、クレヒス)とは、CIC(クレジットカード会社系が登録している信用情報機関)に登録されている過去の支払履歴のことを指します。クレヒスは、クレジットカード利用時の支払状況が悪いと「支払いを滞納する危険人物」と判断されかねません。
また、クレジットカードを持っておらず信用情報が一切ない「ホワイト」と呼ばれる人たちもいます。この中には、過去に金融事故を起こしてクレジットカードが利用できずに信用情報が真っ白の人もいます。
こういった「ホワイト」の人たちも審査では不利になります。信用情報がないため、支払い能力があるのか判断しかねる、ということですね。特に、ホワイトの中でも年代が上がれば上がるほど不利になります。
分割購入の審査を通すには

スマホの分割購入で審査に通るためには「支払いを確実に行う」ことが必須となります。万一、過去に滞納などをしたことがある人はここから2年間は遅れることなく支払いを行いましょう。
もし自分の信用情報が心配な人は、500円〜1,000円ほどの手数料がかかりますが信用情報機関に開示手続きを行うこともできます。CIC、JICCの各公式サイトで確認をしてみるのも方法のひとつでしょう。