

駅の改札前で、定期券をどこにしまったか忘れて慌てたことはありませんか?
通勤ラッシュで人の波が大きいときほど焦りますよね。カバンのあちこち探して結局、上着のポケットに入っていたなんてことも。そんなヒヤッとする思い、2〜3年後には経験しないですむかもしれません。
なんと、JR東日本が改札にタッチをせずに通過できるタッチレス改札の開発を進めているのです。
つい最近、Apple Watchをかざして改札へ入る様子を見て感激したばかりなのに、まさかタッチすら必要のないタッチレス改札機が出てくるなんて。IT技術の進化は本当に早いですね。
JR東日本が開発を進めているタッチレス改札とは、一体どのようなものなのか。タッチレス改札が導入で、なにが期待できるのか。ご紹介していきます。
目次
JR東日本が開発中!タッチレスゲートとは


パネルへ磁気カードをかざす必要のない改札機
ICカードをカバンやケースから出さずに通れる便利な改札機。それがタッチレスゲート(タッチレス改札)です。これまで改札機を通過するには、切符や定期券を挿入するか、ICカードやスマホをかざす必要でした。
しかし、タッチレスゲートはその名のとおり、タッチ不要で改札機を通り抜けられるようになっているのです。導入時期としては2〜3年後とし、2027年までの実用化を目指しています。
どうなってるの?タッチレスゲートの仕組み
改札の天井にアンテナを設置。そこから床面に向け「ミリ波」と呼ばれる電磁波を照射して、改札を通る人のスマホとデータを送受信します。認証が通ればゲートが開き、改札を通り抜ける仕組みです。このとき、スマホには専用のアプリが入っている必要があります。
タッチレス改札の導入により期待できること
混雑の解消
ノンストップで改札を抜けられることから、混雑の解消が期待されています。タッチレス改札が端末を認識する時間は1,000分の2秒。瞬時に識別されるため、スムーズに改札を通り抜けるでしょう。
改札のバリアフリー化
現在の改札機は左利きの人や車椅子の人、ベビーカーを利用している人に優しくありません。右側にタッチパネルがあり、通路も狭くなっています。今後、タッチ不要な改札であればタッチパネルが不要となるため、そのぶんスペースを活用できるでしょう。
定期券の紛失防止
定期券を取り出す機会があれば、それだけ紛失するリスクは高くなります。タッチレスになれば定期券を取り出す必要が無くなるため、紛失のリスクを抑えられます。
定期券をすぐに使えるよう、ぶら下げておくタイプの定期ケースへ入れている学生や子どもも多いですよね。タッチレス改札になれば、いつのまにか落として紛失するリスクだけでなく、どこかに引っ掛けて危険な目にあうリスクも同時に抑えられるのではないでしょうか。
失くし物をしやすい子どもにも(もちろん大人にも)、安心して定期券を持たせられるようになりますね。
JR東日本の目標はチケットレス!


JR東日本は将来の経営目標のひとつに「ICカードや切符の必要ないチケットレス乗車」を掲げています。顔認証などにより、改札や改札機自体をなくす仕組みづくりを目指しているのです。
当たり前のようにそこにある改札や改札機が、無くなった未来の駅。生きているうちに体験したいものです。
出典:
東京新聞
日テレNEWS24
共同通信社
FNN PRIME