

喫煙できる場所は減り、タバコの値段は上がり喫煙者の肩身はどんどん狭くなっています。2020年4月には飲食店でタバコの扱いについて店頭表示が義務化され、全面禁煙に向かう流れがますます加速するでしょう。そんな中、タバコに変わる製品として「吸うカフェイン」が注目されています。2019年12月にリリースされた「ston」は現在も人気で品薄状態。その魅力に迫ってみました。
タバコと比べた「吸うカフェイン」のメリット


従来のタバコに含まれている有名な成分は「ニコチン」です。ニコチンには神経を興奮させたり鎮静させる効果があるため、朝起きがけにタバコを吸うと覚醒し、仕事で疲れた時にタバコを吸うとリラックスできるというわけです。しかし、タバコはよく知られているように健康被害が大きく、周囲の人にも副流煙によるリスクを与えてしまいます。
カフェインには興奮効果があり、コーヒーを寝る前に飲むと眠れなくなるというのはよく言われています。吸うカフェインを吸うことで頭がスッキリしリフレッシュすることが期待されているのです。タバコと違って周囲に煙を撒き散らすことがなく、肩身の狭い思いをすることもありません。
stonはIQOSやVAPEとは何が違うの?


いわゆる電子タバコであるIQOSは煙が出ないだけで本質的にはタバコそのものです。ですのでニコチンやタールによる健康被害は防げません。
VAPEはニコチンやタールはなく水蒸気で出てくるフレーバーを吸う製品です。ですのでVAPEはタバコではありません。しかし、もともと喫煙者だった人が代替品として吸うことを想定しているため、しっかり煙が出ます。周囲の人から見るとタバコを吸っているのと変わりません。
これらに対して、stonはエナジードリンクやコーヒーの代わりに摂取することを想定している製品です。あくまでカフェインの摂取方法が水蒸気なだけで、吸い方を工夫すれば周囲に煙が出ることもありません。タバコよりもフリスクに近いというイメージです。stonのような吸うカフェイン製品は他にも海外メーカーのものがありますが、味に関してはstonの評判が良いようです。
stonの吸い方は?
卵型の本体に液体が入ったカートリッジを差し込み、吸入口から強く吸い込むことでカフェインとフレーバーが含まれた水蒸気が出てきます。
「カフェインを煙で吸い込むなんてやばそう」とも感じますが、健康被害が出る基準値を下回る設計にはなっているようです。
味はミントフレーバーの「POWER」、ココナッツフレーバーの「CALM」の2種類あり、気分により使い分けることができます。
吸うカフェイン入門にston


気分をリフレッシュしたいときにエナジードリンクやコーヒーを飲みすぎてしまう、お菓子を食べすぎてしまうという方にはいい製品かもしれません。タバコのように煙を出すこともできますが、出ないように吸うこともできるのでオフィスでこっそり吸うにも向いています。健康被害も今のところなさそうですし、吸うカフェイン入門に良いのではないでしょうか。