キャッシュレス決済の普及で広がる新たな詐欺。利用者はご用心

キャッシュレス決済の普及で街中で見かけるようになったQRコード。このコードをめぐって今、新たな詐欺が広まっています。店舗提示型、消費者提示型のどちらでも被害が報告されているだけに、利用者側も気を付けなければなりません。さらには、ポイント還元を狙った詐欺まで発生。

そこで、キャッシュレス決済詐欺の手口と気をつけるべきポイントについてご紹介します。

他人のQRコードを盗撮して決済を行う

この事例は、お隣の国・中国で起きた事件。中国はキャッシュレス決済が急速に進んでおり、コード決済先進国とも言われています。

そんな中国内では、他人のQRコードを盗撮する事件が発生。手口は、レジで会計待ちをしている時に起きました。被害者は、会計時にQRコード決済をするために事前にQRコードを表示して待っていたのですが、それを被害者の後ろに並んでいた者がスキャンしたのです。

つまり、スキャンした者が被害者のQRコードを使って会計を済ませたことになるため、被害者に請求がいく形に。犯行時間は5分もかからなかったとのこと。スキャンさえできればあっという間に会計が終わる便利さの裏をかいた例です。

スマホ決済側もセキュリティは施しており、QRコード生成後は5分を過ぎると利用できない仕様を取り入れているところが多数。ただし、先述した事件のように慣れた詐欺者ならこの5分以内で犯行を行うことができるため、予め表示したQRコードは他人に見られないように注意が必要です。

店の売上が他人の口座に送金されていた!QRコード貼り替え詐欺

こちらは「店舗提示型」、つまり店側が用意したQRコードを消費者がスキャンして会計をする場合に起きた詐欺事件。なんと日本国内で起きた事件なのです。

都内にある飲食店で詐欺被害が発覚しました。スマホ決済を導入していたこの飲食店で、数日間全く売上が表示されなくなってしまったのです。店側が確認をしたところ、店内に掲示してあったQRコードの上から全く別のQRコードが貼られていたことが判明。飲食代金をお店側に支払ったつもりの利用者たちは、実は犯人の口座に送金していたことになります。

実はこのQRコード貼り替え詐欺はほかにも発生しているようす。QRコードは個人でも簡単に生成できるため、今後も横行しそうです。これには店側の対策が必要不可欠といえるでしょう。

消費増税後に伴い「ポイント還元詐欺」も発生中

令和元年10月に始まった消費税10%。これに伴い、ポイント還元政策もスタート。この「ポイント還元」を突いて新たな詐欺報告があがってきています。

銀行の業界団体を名乗る男から、「消費税増税の関係で、高齢者に社会保険料の一部が戻ることとなった。通帳とキャッシュカードの番号を教えてほしい。お宅は4万円戻る」と電話があった。

独立行政法人国民生活センター

そのほかにも、「ポイント還元では高齢者は優遇されるので、クレジットカードの番号を教えてください」とクレジットカード会社などをかたって電話がくる手口も。

いずれも高齢者を狙った特殊詐欺犯罪。ポイント還元事業について、電話でなにかお知らせの電話がくることはありません。話の内容を信用せず、家族や友人に、警察や消費生活センターなどに相談してください。

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