ビジネスに役立つ旅作品~映画好き女がオススメする、男の為の映画塾!~【最終回】

こんにちは、映画好きライターのつるたです。

今回で最後となる「映画好き女がオススメする、男の為の映画塾!」ですが、この連載では毎回ビジネスに役立つ映画をテーマに沿ってご紹介しています。そして今回のテーマは「旅」。なかなかこんなご時世なので、「旅」に行きたくてもいけない人が多いかもしれませんが、そんな気持ちを晴らしてくれるような3本をご紹介します。

おしゃれで、謎めいていて、ユーモアあふれる『グランド・ブダペスト・ホテル』

予告を見ているだけでもワクワクしちゃう、『グランド・ブダペスト・ホテル』。監督のウェス・アンダーソンと言えば『ダージリン急行』『ファンタスティック Mr.FOX』『ムーンライズ・キングダム』など、どこか心がポッとしてしまうような、心のふか~いところにある大事なものに気づかせてくれてる作品を作っている監督だと勝手につるたが一押ししております(笑)。映像美やカメラワークが特徴的なので、そこが好き! なんてファンも多いかも。そんな彼の作品の中で、私が一番好きなのは『犬ヶ島』。ストップモーションアニメで撮影された映画で、犬がしゃべったりする一風変わった作品なのですが昔、犬を飼っていた人は見たら泣きます!!!!!  日本の雰囲気も存分に出てくるので、特に日本人の心には響くかもしれないですね。

そんなウェス・アンダーソン監督作品の中でも今回のテーマでもある「旅」の要素が楽しめるのがこの『グランド・ブダペスト・ホテル』。2014年に公開された映画ですが、今見ても全然古さを感じないし、むしろいつ見てもおしゃれでフレッシュ! 実際に旅先にこんなホテルがあったらインスタ映え間違いなしの観光スポットになっていたと思います。ストーリーは、推理要素も入っているので詳しくは書きませんが(笑)、セレブたちに大人気で1930年代一世を風靡したホテルが舞台。伝説のコンシェルジュが登場しますので、ホテルの仕事をしている人は共感しちゃうかも?(しないかw)とにかく出演俳優さんたちが豪華だし、めっちゃ登場人物もいるのでそれだけでも十分に楽しめます。

この映画がどうビジネスに役立つか? という視点でいうと、ちょっと難しい部分もあるのですが、個性豊かな登場人物たちの”人たらし”な部分と、尊敬できる上司の存在への憧れみたいなものも参考になるかもしれません。

ウェス・アンダーソン監督の作品は、「見るのはハードル高いなー」と思っている人も多いかもしれませんが、知らなかった人でも楽しめる入門編としてもオススメなので、ぜひ観ていただきたいです。またこの映画は誰かに「面白い映画ない?」と聞かれて答えられる率が高い映画かも(笑)。映画好きな人と話をしたい時には「あれよかったよね~」で通じ合えるので、よーし! これから映画をたくさん見るぞ! と思っている人にも良い作品かと思います。

《こんな人におすすめ》
・かわいいものを見たい
・上司との関係に悩んでいる
・おしゃれな映像でテンションを上げたい
・これから映画をいっぱい見たいと思っている
・まだウェス・アンダーソン作品を見たことがない

グランド・ブダペスト・ホテル (吹替版)

  • ウィレム・デフォー, エイドリアン・ブロディ, F・マーレイ エイブラハム, トニー・レヴォロリ, マチュー・アマルリック, レイフ・ファインズ, ウェス・アンダーソン
  • 価格¥300(2020/06/02 時点)
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上京して働く……その経験がある人なら必見の『ブルックリン』

今や憧れの街ナンバーワン! と言ってもいいくらいのブルックリン。ハイセンスな若者たちが集まり、流行を生み出しているような街ですが、そんな街の1950年代を描いたのがこの『ブルックリン』。先ほど紹介した『グランド・ブダペスト・ホテル』にもかわいいパティシエ役で登場するシアーシャ・ローナンが主演で、アカデミー賞の主演女優賞にもノミネートされた作品です。

アイルランドからアメリカに渡り働く主人公にある悲劇がふりかかり、もう一度アイルランドへ。さてどうなる? という、ちょっと恋愛メインのお話なのですが、”故郷”と”自立”の間で揺れ動く気持ちに共感できる人が多い作品だと思います。

私も働くために東京に上京してきましたが、何年か働いてから地元にUターンする方ももちろんいらっしゃるでしょう。でも私は東京で働き続けることを選んだわけで、その気持ちとすごくリンクしてしまい、エンドロールではめっちゃ胃が痛くなったことを覚えています(笑)。(主人公が恋愛に流されすぎじゃない? とイライラもしたのですがw)

”田舎の人は……”という言い方をすると嫌われてしまうかもしれませんが、「故郷を捨てる」という言い方をよくしますよね? でもそうじゃないんだ! 私がいるべき場所はここではないのだ! というのがこの映画にはいっぱい詰まっています。

今回のテーマの「旅」というよりも、遠く離れた場所で働く人に見てもらいたい作品ですね。この春から、故郷を離れ異なる土地で働き始めると言う人には、ぜひこれからの自分を想定する意味でも(笑)『ブルックリン』を見ておくことがオススメです! どうか、初心を忘れず、自分のやりたいこと、叶えたい夢を見失わないでね!(笑)

《こんな人におすすめ》
・上京経験がある
・遠距離恋愛をしている
・自分の居場所はここじゃないと思っている
・最近、自立についてよく考えることが増えてきた
・田舎での暮らしが辛い、いつかここを抜け出したい

ブルックリン (字幕版)

  • エモリー・コーエン, シアーシャ・ローナン, ジム・ブロードベント, ジュリー・ウォルターズ, ドーナル・グリーソン, ジョン・クローリー
  • 価格¥199(2020/06/02 時点)
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もし、これくらいの時代で男っぽい話を見たいよ~という人でしたら、アカデミー賞も受賞した『グリーンブック』もおすすめ。

1962年のアメリカを舞台に、ジャマイカ系アメリカ人で超金持ちミュージシャンのシャーリーが、運転手兼ボディーガードのイタリア系アメリカ人のトニーと共に世界ツアーをしながら友情を深めていくハッピーな映画です。やっぱり旅って人を豊かにするんだな……と幸せを感じられる作品ですよ♪

これぞ、旅で成長する物語! 『LIFE!』

この曲はよくテレビでも使われるので聞いたことがある人も多いのではないでしょうか? この映画が好きすぎるから予告編が「なんでこんなにしちゃうの〜!?」と思っちゃうのですが(笑)。予告編見なくていいので、コメディ映画だと思って本編を見て欲しいです。怪しい自己啓発、成長系の映画ではないから!!! ちなみにこの曲も本編では出てきません。エンドロールで流れるので、予告に注目しすぎちゃうと本編楽しめないんですよね〜。本編に出てくる曲で最高なのは、『ガーディアンズオブギャラクシー』でも登場するEscape (The pina colada song) ですので、その曲が好きな方は、ぜひ! あとデヴィット・ボウイのSpace Oddityもめっちゃ伏線になっているので、音楽好きな人も注目ですよ〜♪

原題は、The Secret Life of Walter Mittyで、短編小説『ウォルター・ミティの秘密の生活』を原作とした『虹を掴む男(1947年公開)』が元になっている作品です。

『ナイトミュージアム』でもお馴染みのベン・スティーラーが主演と監督をつとめ、コメディ俳優さんがいっぱい出てくる私にとってはもう天国みたいな作品(笑)。廃刊が決まって、ウェブサイトへの完全移行が決まってしまった雑誌『LIFE』の写真管理係をしている主人公のウォルターは、最終号の表紙で使う写真のネガを写真家のショーン(ショーン・ペンが演じているんですけどこれまたもぉーイケメンなんです!!)から受け取るのですが、これを最終号の表紙にしてくれ! と指定されたNo.25のネガだけが同封されておらず、さて困った! どうしよう……。というところから始まるお話。普段からぼ~っとして、自分がスーパースターになっている妄想をしちゃうウォルターがそのネガを探す旅を通じて成長していく物語になっています。

ある程度大人になると挑戦したり、ハメを外したり、冒険することを諦めるじゃないですか? そんな時あなたならどうする? と映画の間、問い続けられるような内容なのです。

個人的に大好きなのは、雑誌『LIFE』の社訓。

To see the world, things dangerous to come to,
to see behind walls,
to draw closer,
to find each other and to feel.
That is the purpose of LIFE.

映画に登場する『LIFE』の社訓

簡単に訳すと「世界をみよう、そこが危険な場所だって、壁の裏側まで見て、もっと近づいて、お互いを理解し、感じあおう。それがLIFE(人生とも言えますな)の目的だから」ってことなんですが、もうこれが詰まってる作品です。やっぱり自分の目で確かめるっていうのは、どれだけ大事なことなのか、旅行をしてその場に行くっていうのはどれほど自分の価値観を変えることなのか、っていうのがビシビシと伝わってきます。良いことも悪いことも「知らない」「不安」だからこそ妄想して自分をコントロールしちゃっている……なんてことありませんか? 「どうなんだろう」とか「●●かもしれない」と頭で考えているだけでは何も状況は変わらない、自分が動こう! と思わせてくれる作品です。2014年に公開され、私も劇場まで見にいった作品ですが、2020年の今見てもこの作品からは教えてもらえることがたくさんあるように感じました。

《こんな人におすすめ》
・あまり旅に行かない
・恋愛もあまりしない
・現実から目を背けたい
・先が見えなくて不安で、行動できない
・仕事には誇りを持てているけれど、人生に喜びがない

LIFE!/ライフ オリジナル版 (字幕版)

  • ベン・スティラー, ショーン・ペン, シャーリー・マクレーン, アダム・スコット, クリステン・ウィグ
  • 価格¥300(2020/06/02 時点)
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これまで3回に渡り、9本の映画をご紹介させてもらいました。毎回テーマと掲載作品を選んでいただき、私が好き勝手語るだけ! という企画を準備いただき本当にありがとうございました! とっても楽しく紹介することができました。9本だとちょっと中途半端なので、最後にもう一本、男性に見て欲しい! いや、むしろ女性にも見て欲しい作品をご紹介します。

ご存知『ロッキー』です!!

これは編集さんからも何も言われていないので、文句があったらつるた個人までお寄せください(笑)。私はこれを見て、人生観も大きく変わりました。常に戦い続けるカッコよさ、諦めない心の強さ、そして様々な愛のカタチ! 個人的に一番好きなのは『ロッキーザファイナル』ですが、これはやっぱり全シリーズ見た上で見ていただきたい作品なので、まだ見たことがないよ~というそこのあなた! もう今すぐ『ロッキー』から見てください。いろんな人が真似をしている「えいどりあ~~~ん!」を見ただけて泣けるようになりますから(笑)。

それではまたどこかでお会いしましょう。さよなら、さよなら、さよなら!

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