

新型コロナウイルスによって様々な「場」が奪われていますが、その中でも、お葬式に立ち会えない、故人を見送れないというのは、言葉にならない悲しみがあるのではないでしょうか。
私も夏に祖父の一周忌法事を予定していたのですが、帰省することはできませんでした。「想いがあればいいのよ」とはわかっているものの……どこか気持ちにひっかかりは生まれてしまいますよね。そんな中、オンライン上でも故人との思い出を共有できる『葬想式(現在はβ版 https://www.sososhiki.jp/)』がリリースされました。今回は新しい故人を偲ぶサービス『葬想式』をご紹介します。
目次
『葬想式』って、どんなサービス?


『葬想式』は、7月15日にプリレスリリースが配信されたまだできたばかりのサービス。一体どんなサービスかというと、「スマホから写真やエピソードを親族や友人と共有し合い、故人を偲ぶサービス」とのこと。
現時点においては無料で使う事ができ、スマホ上で3日間思い出を語り合うことができるのだとか。プレスリリースにリリースの背景があったので紹介させていただきます。
葬儀とは、故人に想いを馳せ、遺された人々が悼む心を癒やしあう。思い出を回想し、これからの生を見直す。想いを昇華し、前を向いて生きていくための、感情を見渡す足場であり、大切な儀式であると考えています。
近年、家族葬・直葬の増加に伴い、ご遺族は故人様のお旅立ちをゆっくりとお見送りできる一方で、故人様のご友人のお別れの機会が失われつつあります。
葬儀が担ってきた役割が風化していく中でも、別れの機会を諦めることなく、死という節目に立ち会う人々の感情の行き場となる葬想式をつくりました。
PRTIMESから引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000061469.html
リリース後、SNS上でもいくつか反応があったのでご紹介します。
サービスを立ち上げたのは大学生!
こちらお気づきの方もいるかもしれませんが、なんとサービスを立ち上げたのが現役大学生! 株式会社むじょうを立ち上げ、自身の経験をもとにこの『葬想式』を立ち上げたとnoteでも語られていました。
その中でもグッときたのが、この一文。
時代の変化と共に、故人の送り方も変化していきます。
葬式をオンラインで済ませるなんてけしからん、という反応が一定数でてくるでしょう。葬儀の簡素化として伝わってしまえばその反発は仕方ありません。しかし、オンラインだからこそできることもあるはずです。
https://note.com/hinata_m/n/nc7ec6bbf2b27
事業理念である
「どんなときも どこにいても 大切な人とのお別れを諦めない」
の通り、オンラインならば「どんなときも どこにいても」が実現できます。
きっと『葬想式』に救われる方も、今後たくさん出てくると思います。
私自身もコロナがなければきっと考える事すらなかっただろう「送り方」についても深く考えるきっかけになりました。できる事なら突然起こって欲しくない「葬儀」ですが、生きている限りそれはいつ起こるか分かりませんよね。
便利なアプリや、サービスとは違い気軽な気持ちで「登録しよう♪」と思うようなものではありませんが、『葬想式』があるというのを知っておくだけでも、今後の備えに繋がるような気もしました。いつ起こるかわからないお別れに備えて、知っておくことも大切だと感じます。
新しい「お葬式」のサービスは今後も増えていく?
実はこの『葬想式』以外にも、オンラインの葬儀サービスがあるってご存知ですか? コロナ以前からそういう流れがあったのだな~と今回調べてみて感じました。いくつかご紹介しましょう!
オンラインご葬儀サービス「スマートセレモニー」
コロナでなかなか外出が難しい方はもちろん、入院中の方などにもいいサービスですよね。
どこでもお墓参(どこでもおぼーさん)
お坊さんがお墓参りをしてくれるのをYouTube配信してくれるというサービス。家族が離れた場所にいても配信のURLがわかれば同時に見ることもでき、今後増えそうなサービスですよね。
ドライブスルー形式でお葬式に参加?!
今後、三密を避けるために増えそうなのがドライブスルー形式での葬儀参加。言葉だけみると「え?」と思うのですが、映像をみると納得です。
実はこの動画、2018年に公開されていたもの。新型コロナウイルス以前からこうした取り組みがあったのだな~と感じますね。
今後「お葬式」の形は少しずつ変化しながら、時代にあったものになっていくことが予想されます。こういう取り組みを「知る」ことで、自分自身とも向き合えるきっかけになると思います。「オンライン葬儀」「リモート葬儀」など様々な言葉が生まれている中ですが、一度調べてみてくださいね♪
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