

SNSの普及によりネットストーカーの被害が増加。それにともない、ストーカー規制法が改正されました。
ネットストーカーの被害は性別や年齢に関係なく発生しています。つまり可愛い我が子にも、大人であるあなたにも犯罪の魔の手が及ぶ可能性が充分にあるのです。
写真投稿やプライベートな発信に抵抗が薄れているいま、ネットストーカーの恐ろしさを改めて知っておきましょう。
目次
ネットストーカーとは


サイバーストーカー、デジタルストーカーとも呼ばれる執拗なつきまといのこと。
ある特定の人物に対してメールやSNS、ブログなどを利用し執拗なつきまといを繰り返すことがネットストーカーとして定義されています。
ストーカー規制法でのストーカーの定義
ストーカー規制法では「ストーカー行為」について以下のように定義しています。
同一の者に対し,恋愛感情その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的で,恋愛感情等の対象者又はその配偶者等に対し,同法に規定された「つきまとい等」の行為を反復してすること
警視庁 ストーカー規制法
この定義にある「つきまとい等」に該当する行為は以下の8つです。
- つきまとい、待ち伏せ、押しかけ、うろつき
- 監視していると告げる
- 面会、交際等の要求
- 著しく粗野又は乱暴な言動
- 無言電話、連続した電話・メール・SNSのメッセージ等
- 汚物などの送付
- 名誉を傷つける行為
- 性的しゅう恥心の侵害
ネットストーカーへの規制は「5.無言電話、連続した電話・メール・SNSのメッセージ等」にて定められています。
ネットストーカーの被害に遭わないためのポイント5つ


ネットストーカーから身を守るためにも、被害に遭わないためのポイントを押さえておきましょう。普段から意識しておくことで被害の防止に役立ちますよ。
画像を投稿するときは位置情報や背景をチェック
画像を投稿するときは以下の2つを事前に確認してください
- 位置情報がついていないか
- 背景や身の回りのものに居場所特定ができるものが写り込んでいないか
位置情報はあなたが写真を撮った場所がまる分かりです。
また、電柱やマンホール、商店名、アパート名などの分かるものが写り込んでいると特定しやすくなります。
このとき、瞳に映る景色にも要注意です。実際、瞳に映った景色から居場所を特定されたケースがあります。画像の投稿は慎重に行いましょう。
写真やコメント、メッセージなどに制限をつけよう
SNSやブログは公開範囲の設定が可能です。また、コメントやメッセージを送れる人を制限する設定もあります。
投稿・発信する際にはすべての人へオープンにせず、親しい人や信頼できる人にのみ公開すると良いでしょう。
やり取りをする際は曖昧な対応をしないこと
あなたに嫌な思いをさせる人に対し、コメントやメッセージで気遣いは不要です。嫌なもの、不快なことにはハッキリとNOを突きつけましょう。
曖昧に対応してしまうと期待させてしまったり、変に好意を寄せられてしまうことも。気がないこと、好意を持っていないことを明確にしましょう。
SNSやメールアドレスを運用分けしよう
自由に発信したい場合、プライベート用と自由発信用と使い分けましょう。プライベート用のみ公開に制限をかけることで、個人の特定を防げるようになりますよ。ただし、誤爆には要注意です。発信するアカウントを間違えていないか事前に確認しましょう。
エスカレートする前に第三者への相談を宣言しよう
もし相手がヒートアップし、身の危険や不安を感じた場合は警察や弁護士など第三者へ相談することを宣言しましょう。
先に宣言しておくことで、相手がエスカレートしてしまうことを防げることも。実際に、宣言した途端に謝罪があったり、連絡がぱったり止んだという事例もあります。
不安や身の危険を感じたらすぐに相談しよう


たとえ事例やケースに当てはまらない。周りに相談するほどじゃないかも。と思っても、身の危険や不安を感じたらすぐに周りの人、警察、弁護士などに相談しましょう。
被害に遭ってからでは遅いのです。悪意ある人を野放しにする必要はありません。暴言や嫌がらせなどの証拠を集め、それを持って相談にいきましょう。
参考サイト:
ストーカー被害防止のためのポータルサイト(cafe-mizen)
ストーカー規制法(警視庁)