

もうSNSを使わない日はないくらい、私たちに身近になりましたよね。
そんなタイムラインに出てくる広告。今までは代理店を通じて出すような広告が主なものでしたが、最近では個人でも手軽に広告を出稿できるようになり、新規オープンや個人経営のお店の広告も見かけるようになりました。さらには、ターゲティングの精度も高く「なんで私の好みわかっているの?」なんてのも出てきてびっくりする事、ありませんか?
でも実は!
そんな気軽に出せて身近になった「広告」から偽サイトに誘導し、個人情報を抜き取り、「商品を購入したのに届かない!」「請求だけされてしまった!」なんてケースも出てきているのだとか!
今回は身近になったからこそ気をつけたい、SNSの広告についてお伝えしていきます。
2020年8月に発覚したFacebookの不正サイト誘導広告
Facebookを開くとタイムラインに出てくる広告。みなさんはどんな広告を目にしますか? 不正サイトへの誘導を知る前に、自分のタイムラインの広告をチェックしてみましょう!
私のはこんな感じ。




タイムラインをさ~っと見ただけでも、嗜好に合わせた様々な広告が出てきました。こんな中に、自分が欲しかったソファの広告が紛れ込んでいたらどう思いますか?
「7割引ってめっちゃ安いじゃん!」と思ってしまいますが、このソファ広告、実は偽サイトに誘導する広告なんです。
手口としては、嗜好のあうユーザーにターゲットを絞り、偽サイトへ誘導。デザインはもちろん、会社概要や商品の購入ページまでも「本物と同じ」なので、なんの疑いもなく個人情報を入力させ、クレジット番号を入力させます。
商品が届くのを待っていたら「届かない!」「問い合わせても注文履歴がない!」「クレジットカードが不正利用された!」など一度の失敗で、次々と不運が訪れてしまうことも。
でも偽物か、本物かなんて見抜けないですよね?
PCの場合は、URLがしっかりと表示されているので「このドメイン怪しい」と気付きやすいですが、スマホの場合はURLを意識する事も少なく、URLも全てが表示されているわけではないので、サイトのデザインがしっかりしていれば信用してしまいがち。数年前は「スマホでショッピングなんて~」という人も多かったようですが、最近では当たり前にスマホにクレジットカードの情報も入力しているし、個人情報がつまっている端末になっているはず。これが「広告だし安心」とクリックしてしまい、次なるアクションを起こしてしまうと大変なことになる可能性も……。一体どうしたら良いのでしょうか?
どうやったら防げるの?


セキュリティソフトを販売するトレンドマイクロは、『【注意喚起】SNS広告から誘導する偽のショッピングサイトに注意』と、以下のような基本対策を提案しています。
・広告からではなく、認証済みの公式アカウントや正規サイトを検索し、そこから商品やサービスの情報を確認する
引用元:https://www.is702.jp/news/3726/
・初めてアクセスしたECサイトは、利用前に社名や問合せ先などをネット検索し、詐欺事例や注意喚起がある場合はその内容を確認して同様の手口に注意する
・利用機会の多いECサイトは、正規サイトをブックマークに保存しておき、そこから利用する(または公式アプリを利用する)
・セキュリティソフトやアプリを最新の状態で利用し、不正サイトにアクセスしてしまうリスクを下げておく
「大手企業のオンラインショップだから」と安心していてはいけません。
利用する際には、もしかしたら偽サイトかも? という疑問を常に持ち続け、URLを本物のサイトと比べて追う事が大切です。
まだまだある! 年末年始のセールを謳う広告は要注意


今回見つかったものだけではなく、誰もが知っている商品の偽サイト広告はまだまだあります。
Twitterに上がっているものをいくつかご紹介しましょう。
何か商品を購入する際には、
・いつも使っているところから購入する(URLをしっかり確認!)
・そのサイトが口コミなど悪評が投稿されていないかサイト名をググる
・TwitterなどSNSで「商品が届かない」などクレーム投稿がないか検索する
などを習慣にするようにしましょう。
これから年末年始商戦が激しくなり、喉から手がでるほど欲しい「PlayStation5」なんかも広告のネタにされてしまうかもしれません。騙されないように気をつけましょう!
私たちがみている全ての広告が安全だ! と思いたいところですが、なかなかそうも言えない世の中になってきました。一度の間違いが、一生後悔することになってしまうかもしれません。自分の身は自分でしっかり守る、守れる自信がないのなら広告はクリックしない、通販するものを制限するなどしていきましょう!