

免許証とマイナンバーカードを一体化する方向にあることを、11月10日に警察庁が発表しました。
2021年3月には保険証としても使える予定のマイナンバーカードに、運転免許証まで登録されるというのです。
さらに、スマホへの免許搭載の検討も進められています。
複数の身分証明が一本化されることは、お財布がスッキリするため嬉しいものです。
しかし、利便性とリスクは背中合わせともいえるでしょう。
免許証とマイナンバーカードの一体化は利用する私たちにとって歓迎できるものなのか。
一体化の詳細やメリット・デメリットについてご紹介します。
目次
免許証とマイナンバーカードの一体化の概要
運転免許証とマイナンバーカードの一体化は令和8年(2026年)を予定されていました。
しかし12月11日に一体化の導入を前倒しすることが発表され、現在は令和6年度末(2024年)導入を目標に進められています。
一体化は、運転免許証の情報をマイナンバーカードのICチップに登録すしてチップに登録することで行わる予定です。
さらにスマホへ運転免許証を搭載することも検討されています。
警察庁説明資料「運転免許証のデジタル化」によると、運転免許証とマイナンバーカードを一体化して目指す効果を以下のように説明しています。
警察庁資料
①住所変更等のワンストップ化
②住居府県外における迅速な更新
③免許更新時の書類提出・講習のオンライン化
目指す効果は利用者にも、行政機関にもメリットがあるでしょう。
とはいえ、もちろん懸念点やリスクもあります。
免許証とマイナンバーカードが一体化するメリット


マイナンバーカードへ免許証の情報をまとめることで、得られるメリットは以下の3つです。
- 住所等の変更時に複数の行政機関に届け出しなくて済む
- オンライン化により手続きや更新がスムーズになる
- 複数ある身分証明をまとめて管理できる
個人に付与された情報がまとめられることで、窓口での手続きがスムーズになります。
また各手続きや更新のオンライン化が可能となり、各機関まで足を運ぶ手間も省けるのです。
これまで分散していた身分証明がひとつになることで、管理も容易になるでしょう。
お財布のなかもカードでごちゃごちゃせず、スッキリします。
免許証とマイナンバーカードが一体化するデメリット


免許証とマイナンバーカードの一体化で生じるデメリットは以下の3つです。
- 紛失した際に悪用されるリスクの懸念がある
- 国や行政のセキュリティ対策に不安が残る
- 個人でのセキュリティ対策も必要となる
最も心配されるのは、紛失時のリスクです。
マイナンバーカードと免許証の情報が一緒になっていることで、懸念が増すでしょう。
ただ、マイナンバーカードは24時間365日体制で一時利用停止を受付ています。写真入りということもあり、なりすましも困難です。
暗証番号を知られなければ勝手に利用される恐れも少ないでしょう。
とはいえ、国や行政のデータベースが狙われてしまう心配があります。
個人情報が流出しないようセキュリティ面の対策をしてもらいたいところです。
スマホへ運転免許証の搭載がスタートした場合、個人のセキュリティ対策も必須となります。
各個人、セキュリティに関わる最低限の知識を求められるようになるでしょう。
一体化には賛成だがリスクを解消したうえでの導入を願う


個人の意見としては、免許証とマイナンバーカードの一体化に賛成します。
いくつもカードを持っていた方が管理が難しく、紛失のリスクが高まるからです。
手続きや更新について行政と利用者ともに手間が解消されるのは良いことだと考えます。
ただ、個人情報の流出などを防げるよう、セキュリティ面の不安を解消したうえで導入して欲しいものです。
一体化が浸透するまで、高齢者への対応により行政の各窓口の負担がかなり大きくなるでしょう。
そういったところも考慮して導入されることを願っています。
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