

新型コロナウイルスによるテレワークの普及でインターンもオンライン開催が増えつつあります。学生インターンといえば、従来は企業のオフィスに出向き勤務の雰囲気を体験するというものでした。オンラインで企業をどのように体験できるのでしょうか。
オンラインインターンシップは講義がメイン


オンラインインターンシップは、ZOOM等を使ってのビデオ会議形式で進みます。多くの企業が行うメニューは以下です。
- 企業紹介
- 実際の業務の流れの紹介
- 各部署の担当者とのトーク
- 企業理念等の説明
これまでのインターンでは実際にインターン生も業務の一部を体験する等できましたが、オンラインだとなかなか難しいのが現状のようです。単なるオンライン講義のようになっているインターンプログラムも多く、なかなか会社のリアルな部分を感じることは難しいかもしれません。
交流やオブザーバーとしての業務参加も


中には一方的な配信だけでなく、双方向なプログラムに挑戦している企業もあります。
- 企業の担当者や他のインターン生と議論をするディスカッション形式のプログラム
- リアルな勤務状況をぶっちゃけトーク
- オンライン商談にオブザーバーとして参加
- オンライン交流会
上記のようなやり方なら、現場には足を運べなくてもどんな人が働いているのか、どのような働き方なのかをコミュニケーションのなかで感じ取ることは可能です。インターン生からその業界、その企業への就職を目指す場合や、内定が出ている企業でインターン生をしているケースでは、オンラインインターンでの人との交流は役に立つでしょう。
入社前に社内SNSに参加


また、Slack等の社内SNSにインターン生が参加するケースも増えています。これはより社員を身近に感じてもらったり、社内のスピード感を理解してもらうのに有効です。初めてリアルであった時もオンラインやSNSで交流が済んでいるので、スムーズにコミュニケーションが取れるメリットがあります。
オンラインインターンシップでは振り返りが重要


オンラインインターンシップはPCの画面の前に座っていれば済んでしまうため、参加者の目的意識が非常に大切になります。何を目標にインターンに参加したのか、インターン終了後その目的は達成できたのか。これが甘いと単に参加した実績が手に入るだけで、社会人になる上での上積みをオンラインインターンでは蓄積できなかったとなりかねません。なんとなくオンラインで職場体験をするのではなく「聞きたいこと」「知りたいこと」を事前に洗い出しておくことが大切です。
また、企業側としてもなんのためにインターンシップを開催しているのかを見直す必要があります。単に会社に呼べないからオンラインで行った、オンラインだとできることが限られているからいつもよりイマイチだったでは、新卒採用活動のマイナス要因となってしまいます。自社や業界、業務の魅力を伝え、インターン生の資質やモチベーションを見抜くためのプログラムを考えなければなりません。